旧三国街道をいく

6月19日から新潟県中越地方にある大湯温泉へ2泊旅行にいつもの3人で出かける。今回は2泊目が半額になるということで、2泊してゆっくりと回ることにして、朝9時に出てパークゴルフをするため、国営長岡丘陵公園のパークゴルフ場に向かう。テークアウトのホットモットでランチ弁当と飲み物を買って、やる気満々でゲートに着くと、なんと一か月に一日しかない休園日を引き当ててしまった。

 

予定を変えて南長岡の室町時代から酒造りをしている吉乃川酒蔵を中心にした醸造の町、摂田屋に寄る。ここは薬酒機那サフラン酒の製造元があり、こて絵蔵などを見学。

車で走り出すとFさんが途中の越後川口にもパークゴルフ場があるのを思い出してくれて、急遽川口のパークゴルフ場へ寄る。小さいが18ホールある。管理人のおじさんが一人ですべてこなしていて、がらがら。使用料500円でクラブを貸してくれて一日中使い放題。コースはフェアウエーが狭く、あまり芝の刈込が行き届いておらずラフが多い。我々より上の世代ではやったゲートボールが今は廃れ、パークゴルフの人気が出てきていて、最近新潟市周辺にも新しいパークゴルフ場が競馬場の近くにオープンするが一日1500円と聞いた。その他にも新潟市内には数か所のパークゴルフ場があるが長岡の国営コースには規模も値段の安さも遠く及ばないようだ。パークゴルフは普通のゴルフより簡単にクラブ一本とボールを借りたら老若男女関わらず安く誰でも楽しめるのがいい。

ビールを飲みながら楽しい時間。O君が「距離はいいけど、方向が悪い」だのと悪態をつくので「貴方は方向はいいが、性格が悪い」などと言い返し、楽しくプレー。3コースプレーして大湯温泉ホテル湯元へ向かう。川口で信濃川と魚野川が合流し、魚野川沿いに旧三国街道は江戸へと続く。魚沼市の小出から魚野川から外れて山道に入り大湯温泉に着く。我々3人でのこのホテルの利用は3回目になる。温泉に入ってからの夕食は、ビュフェスタイルの食べ放題、飲み放題がここの宿の人気プラン。

翌日今回のメインでもある清津峡渓谷トンネルへ向かう。私がここ毎年スキーに来ている湯沢の石打スキー場のそばを通り、山岳部にある清津峡は昔からある天然の美しい峡谷で国の名勝・天然記念物に指定されている。さらにその風景を見るために2018年にアート作品『Tunel of Light』として改修され、全長750mのトンネルがリニューアルされた。このトンネルの建設に関わった会社にO君の息子の嫁さんが働いていて、無料入場券をもらっていたので3人分の入場料をセーブ。途中の見晴台で外の『柱状節理』の景色を見ながらトンネルの先端部に行くと浅く水をはられた水盤鏡がある。この人工の水面に映る風景が大人気で多くの観光客を呼び込んでいる。

            いざトンネルへ

第1見晴所からの風景

              第二見晴所

幻想的なトンネル内部

第三展望所

光の洞窟『水盤鏡』

その後、八海醸造の経営する『魚沼の里』へ。日本酒八海山を造る八海醸造はお酒だけでなく今や梅酒、焼酎、甘酒、ウイスキー、ビールまでつくる各種の醸造施設があり、新しくできた敷地内には醸造所の外に、冬の雪を保存して雪の冷気で貯蔵建物全体を冷やす雪室、資料館、レストラン、菓子処、おにぎり屋などが点在して一大観光拠点となっていた。日本酒、梅酒を試飲させてもらいながらO君は八海山の説明役を相手に自分の作る自家製梅酒のウンチクを語る、、、誰か止めてくれぇ。

江戸時代のベストセラー「北越雪譜」を書いた鈴木牧之の記念館のある牧之道路

八海山「魚沼の里」のビール醸造所にて見学、試飲

雪を描いた故郷高田出身の画家富岡惣一郎の美術館が八海山の麓にある。そのトミオカホワイト美術館を見てホテルへ戻り、ふたたび、豪華な食べ放題、飲み放題。Fさんは飲まないし、勿論、私とO君は節制をもってお酒を嗜む程度、、、では済まなかった。何せ飲み放題なのだ。

トミオカホワイト美術館の前庭から八海山を望む

翌日は再び帰り道にある先日閉まっていた国営長岡丘陵公園のパークゴルフ場にリベンジに行く。ここは国営なので値段は安く、Fさんが年間駐車券を持っているので、わずか210円で一日中パークゴルフができる。地元の長岡市民は近くて毎日来ている人も居るという。同じ税金を納めている新潟市民のため新潟市にも是非国営パークゴルフ場を作って欲しいものだ。

5ラウンド回って帰路につく。

 

帰って、母に電話をしたら、今回訪れた魚沼市小出地域には母方の祖父が持っていた蚕種製造業をする会社があり、戦前には県内に販売する蚕の種を保存するための雪室をそこに持っていて、祖父は頻繁に通い、母も子供のころ訪れたことのある縁もゆかりもあった土地であった。祖父が八海山より古く戦前に小出に商業用の雪室を持っていたのは知らなかった。

今回も盛だくさんの内容のいい旅であった。