10月15日から中欧、オーストリア、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国へアメリカからの親友・佐野さんと8日間の旅に出かける予定であった。
9日に佐野さんから連絡があり、「今、医者に来てます。昨日テニスで膝を痛め、ビッコを引いてます。でも旅行は大丈夫です」と、連絡が有った。今回は従弟の事とかいろいろ心配があり、旅行はキャンセル出来るから、「無理をしなくていいんだよ。せっかく行っても観光が出来ないのなら行く意味がないよ。一日1万歩以上歩かなければならないから」と言ったが、「大丈夫だよ」との返事。かって彼はメキシコの観光地アカプルコに松葉杖で行った事がある。「航空会社もホテルも従業員が気を使ってくれてVIP 扱いだったよ」と言ってたから、今回も大丈夫なのだろうと予定通り進めることに。14日に東京で会って、15日の9時成田集合の阪急交通のツアーである。
愉しい旅をと思っていた11日の朝、7時頃かねてより従弟の智が入っている施設から「真夜中から呼吸が荒くなり、酸素を3キロ入れています。すぐに来れますか?」と急な連絡が有った。「それは危篤という意味ですか」と聞くと、若い看護士が「危篤になりえる状態かと思います」すでに3年ほど前から進行性核上麻痺という難病指定の病気が進行していて、前の日の10日に見舞に行った時も「食事をするのもだんだんと厳しくなっています」という話は聞いていた、私の旅行中は何とか持ってくれると良いなと祈っていたが、連休の最中でもあり見取の役を担う医師の見立てではない。あいにく11日は『にいがたマラソン』でその日は朝から最短距離の新潟みなとトンネルは通貨出来ない日であった。施設に向かう途中電話が入り「先ほど脈拍と呼吸が止まりました」とのこと。
私が着いた時にはすでに亡くなっており、その後医師の死亡診断書は午前8時48分、東区の養護施設にて、71歳で死亡とあった。
唯一の親近者である弟の相澤 剛も、現在、兄より早く施設で身体を動かすことも話すことも難しい状態にあるため、喪主を務められるのは従兄の私しかいない、少人数での簡略な火葬プランにて、静かに見送りたいとすでに9月にお葬式屋さん、お寺さんと話をして心つもりはしていたが旅行とは予想より早かった。その日から目の回るような忙しさ。何処からどうすればいいのか。まずすぐ近くにある小さなお葬式に連絡を取って、すでに想定していたお金のかからないプランで進めていただくようお願いして、その日のうちに施設に遺体を引き取りに行ってもらう。翌12日にお別れ会で弟の剛を介護タクシーで最後のお別れに連れて来てもらう様に施設に行ってお願いする。
12日(火)午後3時より、30分ほどのお別れの時間を設けてもらう。私の知る数少ない智の知り合いは勤めていた会社の人たちだが連休中の為、連絡は取れず私と家内、智の弟の剛の3名での寂しいお別れ会であった。13日(水)午後3時より、青山斎場にて火葬を執り行う予定になる。旅行に持っていこうとしたWi-Fiは11日にキャンセルしたのに12日には早くも届いてしまったので大和運輸に行って着払いで送り返さなければならない。
亡くなった智は私の母の弟の子である。幼くして父親を亡くし、母親一人の手で育てられ決して恵まれた人生ではなかったと思うがその人生の中で、嬉しいことや楽しい時間もあったことと信じる。母方の私たちの祖父は日本が養蚕・製糸業の全盛期を迎えた1930年代から戦後にかけて、日本が世界の生糸輸出の約80%を占めて世界のマーケットを圧倒していた時代に養蚕業者に蚕の元となる卵を県内全域に卸す「種屋」新潟蚕種製造株式会社という会社を戦後まで経営していて、私が覚えている母の実家には養蚕の建物が何棟かあり、新潟県内全域の卸業者に蚕の種を販売してかなり景気が良かった。
智、剛の父、恒雄さんはその長男であったが65年ほど前、喉頭がんになり、新潟大学病院に入院して、その頃の保健の効かない治療法も含め、お金に糸目を付けず、あらゆる治療法を施したが38歳で亡くなり、やがて養蚕業も衰退し会社も閉じた。智・剛の兄弟はともに結婚することなく支え合って生きてきたが弟の剛が先に倒れ、半身不随となり、言葉を話すことも難しくなり。そして兄の智も、3年程前に難病指定の治療法のない進行性核上性麻痺を患い、療養生活を送っていた。
去年の6月から施設に入れ、言葉もほとんど話せなくなり、だんだんと身体の機能が落ちていた。無くなる前の日の10日に私が見舞いに訪れ、顔を合わせたのが最後となった。
13日は朝から市役所に行っていろんな手続きでした。3時からの火葬、青山斎場では私と家内の二人でお骨を拾ってあげた。
私自身は、15日からの旅行を取りやめ、最後まで責任を持って見送ってあげたいと思っている。火葬後は、お寺さんに遺骨をお預けし、四十九日を過ぎた頃に、納骨と読経をお願いする予定でお寺さんと話している。
お墓は私のとこから歩いても5分ほどのイタリア軒の隣、宗現寺さんの永代樹木葬墓地で、すでに彼らの両親が眠っている。これも私が用意してあげたお墓。私がアメリカから新潟に帰っていなかったらどうなって居たことか、きっと智も私が居てくれてよかったと思っていることでしょう。
お骨を持ち帰り一晩私のマンションで過ごしてもらい、14日は朝から、遺骨を宗現寺に持っていき、49日の納骨の日まで預かってもらう。11月27日を49日の納骨日として予約する。ヤマト運輸で旅行用のWiFiの返却、ボランティアをしているお米プロジェクトのお米のピックアップ、昼食、彼のいた介護施設から荷物を引き払う為の業者の選択と見積もりの為の依頼、納骨の為のお墓屋さんの予約、そして気分転換でジムによって、買い物をしていったん帰宅、NHKに障害者受信料免除の解約通知、市役所に行って各種保険、資格の停止、その他もろもろの手続き。
銀行によってこれからかかる現金の引き出し、年金センターへ行って年金の停止手続きと私にとっても今年一番の忙しさかと思われる1日でした。
それにしても、日本のお役所の進歩の無さにはあきれるやら笑っちゃうやら。例えば再発行のパスポートの写真はネックレスが写っていてはダメなのだそうである。身分確認の写真照合には何の関係もないと思うが融通の利かなさには驚くばかり。
手続きをしながら『アメリカで永く暮らしていましたがこんなばからしいお役所仕事をする国はまずありません。あなたが悪いわけではありませんが、誰がネックレスがあると写真での本人確認が出来ないと言ったのでしょう?』『こんな無駄な事をしているからGNPは世界6位に落ち、日本はどんどん2流国になっていくのですよ』と窓口の係員に愚痴っちゃいました。「ごもっともです」と言ってくれたが、これを改革する政治家は出てこないでしょう。お役所仕事は横暴だと一時非難を受け改革されたが、変わったのは窓口の係員の言葉使いが丁寧になっただけで、これからもその内容は変わることは無いでしょう。複雑な日本の行政システムや人権削減によるネット契約は種々手続きや、解約、援助を受ける高齢者、移民などにとっては高いハードルとなっている。
アメリカで日本の政治家が視察と称して港湾施設を見に来た人も多く居ましたが大体が視察とは名目で、税金を使ってのその後の観光旅行がメインだと関係した人たちも言っていた。餞別を貰った関係者や後援者に配るのでしょう、土産物屋さんで、ここから、ここまで全部お土産用に包んでください、と陳列棚の一角を指さした政治家もいたそうだ。
政治家に期待できなくとも、母国日本が何時か良くなりますようにと祈る。しかし政府もお金がない。世界では世の中を正すかめ、ビル・ゲーツは20年間で自分の資産の99%を社会の為に寄付すると表明している。これまでの寄付額と、これからの予定を合わせるとその額46兆円と言われている。私もボランティアと、母の教え「一日一善を心がけている。しかしなかなか街中でそういう状況に遭遇することも少ないのであるが、今週は珍しく3回機会が有った。その他、非営利活動団体(特例認定NPO法人)への寄付もしている。すべて、今までお世話に成った人たちへの恩返しのつもりである。
世界中に良識ある大物の政治家がいない時代である。46年間政治記者として1400人もの国会議員と付き合いのあった政治ジャーナリストの 田﨑史郎(たざき・しろう)さんが先日テレビで、「1400人の中に、この人の為ならと思わせられた政治家は2人しかいませんでした。田中角栄さんと安倍晋三さんの2人でした」と言っていた。角栄さんはアメリカの怒りを買いアメリカと三木武夫首相に裏切られたという説があり、トランプに唯一意見の出来た安倍さんは思い詰めた男に不幸にも暗殺された。
いっぽう、今の世界のリーダーであるはずのトランプ大統領は大統領になる前は必要経費が多いと言う理由で所得税の支払いを免れ、払った年でも所得税は年間750ドルだったというのは有名な話。私より遥かに少ない。
大統領になってからは暗号資産関連の事業に有利な政策をして、自分の家族たちの関係する暗号資産で巨額の財産を増やしている。更には、11月の中間選挙で共和党が勝てば、国民に5000ドルを給付する、高齢者に90ドル与えると言いたい放題。国の指導者が、「自分の政党が勝てば現金を渡す」と選挙結果に結びつけることは、買収であり民主主義にとって重要な問題だと言われている。
しかし今の所、司法判断で違法と確定されていない「公約」だという逃げ道が有るからである。それにしてもトランプはノーベル平和賞がもらえなかったのでノーベル財団を非難し、自分の望んだ様に動かないICCの赤根智子裁判所長や関係者を制裁対象としている。国内の石油価格が上昇して批判を受けるとロシアからの石油の輸入を表明したという品の無さ。
「私が大統領になればウクライナでの戦争は24時間で終わらせる」と言った戦争は未だに続いています。それどころかトランプが米軍に攻撃を命じた国は10か国あるそうで、これでは、自分の思うようにいかないと癇癪を起こす幼稚園児のレベルです。そんなトランプに媚を売り、財源の無い2年間消費税廃止の高市首相が良くやっていると思う人たちはこの事実をどうとらえるのだろう。野党を応援しているわけではないが、政治家で国民の生活は変わる。
アメリカと日本の中間所得層の納税額のパーセントは日本の方が高い税金を支払っている。そして富裕層になるともっと大きな違いになる。お金のある人が払えばいいと言う考えは何処の資本主義の国でも富裕層の政治家には通じない。日本の年金は遥かに少なく年金だけで生活できる人は少ない。一方アメリカの公的年金は物価スライド制なので、今の所は物価が3%上がれば年金も3%上がるのである。
世の中はもう、「あ、あ~あ~やんなっちゃった、あ~ああぁ~驚いた!」ですね。
思えば世界の最悪の結果を見ずに逝った智は人類の長い歴史のなかでは、それなりに良い時代を生きたのかもしれない。
合掌



















































































































































