自粛要請

コロナ禍の終息が見えない。
世界中でコロナウイルス感染が広がり続け、私の住む新潟では5月に感染者は一度頂点に達し、その後の自粛で新しい感染者は外国から帰国した一人を除き出ていない。しかし6月19日に段階的緩和で自粛解除となり、県外からの人が動き始めている。東京では自粛緩和後すでに感染元が判らない多くのケースがでており、新潟にも広がってくる怖さを感じている。
県内では感染の狭間、動くならすこし落ち着いている今かと、1泊での温泉旅行を二度決行。宿では密閉、密集、密接を避ける工夫がなされ、県内での感染が今の範囲なら施設を利用して観光業を助けてもいいのかと思われる。

第一弾は家内と北へ1時間ほどの村上市瀬波温泉へ。

県下有数の海岸景勝地「笹川流れ」で観光船にのって海側から海岸線の無数の奇岩、絶壁、洞穴をみる。

 

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その後、山形の県境まで走り、戻って瀬波温泉の大観荘にチェックイン。部屋から見える目の前に砂浜があり、日本海に浮かぶ佐渡島と粟島がみえ、ちよっと海外のリゾート地のような雰囲気のロケーションにある宿です。瀬波温泉は日本海に沈む夕日の美しさで有名。あまり天候の良くない日中であったが夕方には素晴らしい茜色の美しい夕陽を見ることができた。

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翌日は関川の豪邸渡辺邸

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第2弾は海岸線を南に1時間ほどの寺泊の住吉屋にFさん、O君と一泊。今回は県からコロナ禍の援助が一人5000円出て、古町で飲むくらいの料金で一泊の温泉と食事がt楽しめる。途中、ケーブドッチのワイナリーで試飲して弥彦山できれいなアジサイを見て宿にチェックイン。

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雨上がりの緑が美しい

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寺泊は港町であり日本海に面した国道402号線沿いに海産物市場が軒を連ねている。宿の料理は海鮮中心で6人掛けのテーブルに三人分が乗りきらない程の大量の料理。宿で出る海鮮の食事としては今までで一番の量と質。

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朱鷺保護センターの朱鷺

毎日、コロナのニュースばかり。
カリフォルニアの友人の勤める会社でも4名の感染者が出ていると聞いた。身近なところに感染者が出たら、急に恐怖心も高まる。トランプ大統領は率先して行動しなければならないのに、「マスクは嫌いだ」と公の場でもマスクをしていなかったが、最近やっとマスクをするようになった。マスクは自分を守るアイタムでもあるが、他人にウイルスを感染させない効果がある。日本では街中の人の多い処ではほぼ95%の人がマスクを常用していて、お店は何処に行っても入り口に消毒液が置いてあり、入る時、出る時に手の消毒を奨励している。この他人に迷惑を掛けないようにという幼い時から育んだ国民性が日本での感染を低く抑えているのだと思う。世界では自分ファーストでマスクをする人が少ない国ほど多くの感染者が出ているように思う。


勿論、マスクと消毒だけでは十分でなく、、狭い日本ではソーシャルディスタンスを十分に取りにくい場所も多い。東京から人が動けば必ず全国で第2波に続く新しい感染者が出てくる。
感染者が増え、病院の受け入れ能力が限界に達する事のないように、今後も厳しい自粛はやむ負えないと思う。しかし、自粛要請をしようにもすでに予算は使い尽くし「次の波が来た場合、同じように手厚くは対応できない」と、財政的余裕のない国,都、県では補償が枯渇しいるし、ここで折角再開した経済活動にブレーキをかけたくないと言う思惑がみえ、なかなか第一波の時ようなロックダウンに近い緊急事態宣言を出せずにいる。その間にも関東地方を中心に感染が広まり先の見えない状態がつづいている。

 

ロスに住む友人から以下のような切実な現状を憂いるメールがきた。

『アメリカは自分の好きな事をする・・・が、社会の為によくない事はしない・・・よりも強いと、さっきニュースで言ってました。アホですね。

今週末からまたto goだけに逆戻りしましたが、レストランをやっている友達が、店頭にno mask, no servicesと書いてあるにも拘らず、平気でmaskをしてこず、サインを指さして駄目だからと言ってもめ警察を呼ぶ事数回。更にsocial distancingの為、決まった少人数しかレストラン内に入れてはいけない為、見た目はガラガラ。それでこんなにガラガラなんだから入れろ・・・ともめて警察を呼ぶ事数回・・・だったそうで、to goだけになってチョットほっとしたところと言ってました。やっぱりアホですね、』

これが個人主義のアメリカの現実かと唖然とする。

 アメリカの保守思想で重要視されるのが、個人の自由である。保守派が信奉するトランプ大統領や保守派メディアなどにはコロナは風邪と大して変わらないと考える人が多く、マスクの義務化は過剰反応であり政府による不必要な介入と思っているようである。

 

合衆国であるアメリカではマスクの着用令を出せるのは郡市町村であり、それを追従するのはそれぞれの自治体の警察である。カルフォルニアの州知事がマスク令を出したが、オレンジカウンティーはマスクは個人の自由なので郡警察は取り締まらないと公言している。トランプ大統領はマスクは個人の判断と言い、ニューヨーク知事はマスクを要請している。レストランには人種差別にならなければ独自の判断で客を断れる権利がある。マスクはアメリカ分断の象徴にすらなっている。

 

多くのアメリカ人はマスク着用を他人の健康を守るマナーだと考えるが、価値観の押しつけやコロナへの過剰反応だと捉える人もいるのだ。因って一部の自治体が自粛・規制で頑張ってもアメリカ全体ではまとまりが無くワクチンや特効薬が見つかるまでコロナの終息は無い。更には新型コロナウイルスは2mをはるかに超えて空気感染すると言う研究結果が出てきた。改めて対応を練り直さなければならない事態に入りつつある。