雪国の思いやり

昨日の午前中から降り始めた雪は里雪型の雪で新潟市内で24時間で80cmの積雪が記録されました。
昨夜、私の部屋から見える裏の公園は街灯の灯りに照らされ幻想的な風景を見せていました。日本の本格的な雪を待っていた私は、朝、7時まだ薄暗い内におきて、裏の公園に行って見ました。


早朝の白壁通り

100m程の公園を横断して、抜けるため、まだ誰も通っていない雪原に入ります。最初は膝上10cm、公園の中ほどでは腰の近くまで雪に埋まります。雪が軽いのでラッセルして進めますが、うっすらと汗をかく運動量です。何の為?と、言われれば
まあ、雪が好きなのです。雪の中で犬が飛び跳ねるのと一緒ですね。(ははは)


美術館前の道路に抜けて、家に戻ると、マンションの住民達が出勤の車を出すため奮闘しています。マンションでは基本、建物の周りは管理人、管理会社が雪掻きをしてくれますが、今日は管理人さんも遅れて出勤のようで見えません。それに、どう見ても管理人だけでは駐車場までは手が回りません。


新潟市美術館

自分の車を出す必要はありませんが、備え付けの除雪道具で皆さんの手伝いを始めました。1時間ほど汗をかいて、4台ほどの車の出庫を手伝い、感謝の言葉をいただきました。

街に出ると、雪道の歩道は細く、互いに譲り合って、行き来します。信号の雪を落とす人、消火栓を掘り出す人、駐車場の奥に車を停めていた人はため息をつきながら、「観てるだけで、嫌になるね」と、言いながらもスコップを動かします。

新潟市内は海流と佐渡の関係で県内では雪は降らない方ですから、一晩にこれだけ積るのは久ぶりのようです。雪国の宿命とは言い、40数年前まで当たり前に観ていた雪国の冬が目の前に広がります。

道を譲って貰ったらお礼を言う、手助けの出来る人は手を貸す、互いに助け合う雪国の人達の優しい人助けの精神を思い出しました。
次にも大雪が降って、必要とされれば誰かを手助けしてあげるつもりです。