妙高の春

 

3月21日の義父の一周忌に合わせて高田に帰る。猫のミーちゃんを連れて、初めての遠出。私の実家には年老いた母と介護施設で働く甥、そして病人もいるので、家には上がらず、母には裏の公園から話す。泊るのは近くの家内の実家。

22日は朝方まで雨。それでも晴れそうな気配はあるのでシーズン最後の2日間の日帰りスキーに赤倉へ向かう。もともと22日に高校同窓生のスキー仲間と滑るつもりであったが、天候が悪そうで一日延期。今日は私だけで足慣らしして、明日は何人かのスキー仲間と一緒に滑る。

赤倉リゾートスキー場までは40分。スキー場に着くと山頂は雲がかかるが、山麓のスキー場は時たま青空の見える天候。雪質は昨夜の雨で表面は柔らかいが、春の雪質としてはそこそこで荒らされていないうちは滑り易い。既にゴンドラは営業を終了しており、動いているのは4基のリフトだけ。それでも一番上から駐車場まで約3.5kmを滑り下りられる。

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ここまで天候が回復してくれると思わなかったので、最初は2時間ほど滑れたらと思って来たのが、12時半まで4時間滑って高田に戻る。山から平野部に向かうと途中から雨になった。私は天候には恵まれる事が多い。

 

翌日23日、天気予報は晴れであるが、前夜の真夜中までは高田は大雨。朝には雨は上がり、予報通りであれば、良い春スキー日和になるはず。K君とリフトの動き出す8時半に乗り場で待ち合わせをしていたので、車を停めてチケットを買って戻るとK君の車が到着していて落ち合い、一緒にリフトで上がる。一本目は荒らされていない斜面で適度にエッジの効くいい感じの雪質で気持ち良く滑れる。春スキーとしてはこの朝の一本は上出来。この気温ではどんどん雪が溶けだすので、朝のコンデションが一番いい。3本ほど滑って9時過ぎにH夫妻が合流。

エートルの休憩所にいると、前触れなくラインで我々の動きを見ていたI君が登場。来ないと思っていたI君は30分ほどでスキー場まで来れるので消防車の様に何時でも出動可能。しかし昨年11月に火災に遭い本物の消防車に出動してもらっているI君である。春になり再建計画も進んでいると言う。

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コロナ禍のローカルスキーは一人スキーばかりだったので、久しぶりのスキー仲間とのスキーは嬉しい。指導員の資格を持つH君に教わり、私は切れのいいショートターンの練習。だいぶ感触が掴めてきたように思う。午後からは気温が上がり、ゲレンデが荒れ、雪が重くなる。

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午後からは雲一つない快晴で暑いくらいの天候となる。
二時に上がり、高田で家内と ミーちゃんを乗せて新潟市へ帰る。環境の違いに最初は戸惑っていたミーちゃんもだいぶ慣れて重い引き戸を開ける技を身に付けてきた。これで我が家の2か所の引き戸の部分は自分で開けられるようになった。好奇心旺盛なミーちゃんは更に忙しく動き廻っている。

新潟市ではこの一週間でコロナ感染者がかなり増えている。早くワクチンが受けれるようになって欲しい。ワクチンは感染と重症化を防ぐ効果があるとアメリカの臨床結果が発表されている。接種を受ける人が多いほど集団免疫の獲得が早まる。誰も罹りたいとは思っていないが、気の緩みから感染が広がっている。感染源不明の市中感染も心配される。出来る事はなるべくやって、後悔はしたくない。

 

帰宅した翌日、スキー道具を片付ける。シーズンが終わって、スキーが痛んでいないのが嬉しい。アメリカのホームゲレンデであったマンモスは火山性のガレ場で雪の下には岩屑が散らばり、シーズンのはじめと終りにはゲレンデ上に岩屑がおちていて、頻繁に乗り上げてスキーの滑降面が傷ついた。日本では今の処、そういうスキー場は無い。

 

マンモスでは毎年6月初めまで滑れていたのでシーズンの短さはしょうがないが、それでも3か月のシーズンで16日間滑れたのは上出来。赤倉はまだ一か月くらい滑れるであろうが、私の今季のスキーはこれで終了。今季は考えながら滑るスキーを心掛けたので、そこそこ進歩があった。コロナ禍でのスキーは一番の気晴らしになった。

 

来週は車のタイヤを夏タイヤに変え、衣替えも予定している。裏の公園の桜の蕾が色づいて膨らんできた。すっかり春の季節が巡ってくる。

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スキー三昧 イン カリフォルニアスキー三昧 (skizanmai.com)