永住帰国準備

バックパッカーと呼ばれる旅行者を観る事は少なくなった。かってバックパックを背負った若者が低予算で世界中を闊歩していた時期があった。その中心は1970年代と思うが、私もその一人として、20代で初めての海外にリュック一つで飛び出した。
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半年のユーラシア大陸を放浪の後、帰国。そしてその1年半後、アメリカに渡り、いつの間にか渡米42年が過ぎ、来年の春、日本に永住帰国する為の準備をしている。荷物の整理中、私がヨーロッパ、そしてアメリカに渡った時に持っていたバックパックが出て来た。捨てなければならない物だが、捨てがたい思い出でもある。かって、このリュック一つでアメリカに渡ってきた。
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今では、その時に持って来た物はこのリュックと旅行記のノートしかない。リュック一つであった持ち物は、今では帰国の為の荷物整理でリュックの10倍もの量を毎週捨てているがまだその作業は終わらない。今は空のリュックは、思い出いっぱいで、一度ゴミ箱に入れたが、なかなか捨てがたく、すぐに思い直して、一部分を切り取って、思い出の品として、日本に持ち帰る荷物の中にいれた。本体は、有難う、の声をかけて、ゴミ箱へ。

そして今日は、うちのコニュニティーの共同ヤードセールの日で、いらない物を出店した。一つ25セントから5ドルの物がほとんど。どうせ貰い手が居なければ捨てるなりしなければならない物である。
参加した8家族くらいの中で、当然私の出品が一番多く、朝7時半から何度も往復して今日に備えて取って置いた品々を外の歩道へ運んで並べる。

9時から2時までが営業時間とされ、午前中は大勢のお客を捌くのに忙しい。大物の棚や、ポスターが早くに売れ、午後からは一転して、ゆっくりとした時間で、隣近所の人と話しながらワインを飲んでのお店番。最後に一番高い日本人形を15ドルで売って、総売り上げは約120ドルほどでした。皆さんに安いといって、買ってもらえたので、うちの売り上げがダントツでした。

まだ帰国までは数か月ありますが、今、家を売りに出す前の改築中で、帰国準備に忙しい毎日です。