Merry Christmas & エピソード27

新潟県は18日から大雪に見舞われ、8号線が一時22キロにわたり、800台の車が雪の中で立ち往生の事態となった。車から出て食料を求めコンビニへ、ガソリンを求め給油所へと歩く人達。政府は2035年の販売までに全新車をEV化するという目標をたてている。

先日友人Fさんが全電気自動車を買ったが、燃料費はガソリン車の半分くらいと安く、加速もよく音も静かでこれからの車の新しい流れになりそう。

しかし、バッテリーが上がったら雪道では命に係わることもあろう。ガソリン車やハイブリット車のようにガス欠したらタンクに入れて持っていけば済むことではなく、充電がいまだにネックである。普段は家で一晩充電すればフルになるが、出先では充電スタンドでの高速充電でもフルチャージするのに1時間はかかる。前の人が使っていたらさらに最長1時間ちかく待たなければならない。

 

Fさんによれば、ディーラーで「遠出をする時にはどうしたらいいのでしょうかね?」と聞いたら「レンタカーをしてください」と言う嘘のような回答だったとか。ニュースでは「雪の日に車でのお出かけには、常に満タンを心掛け、電気自動車はディラーの方のアドバイスに従ってください」と、言っていたが、おそらく助言は「冬のお出かけはレンタカーで」という助言であろうか(笑)。

 

私も夏の車検の時に最新の電気自動車をディーラーが貸してくれたが、少し遠出をしてみたが常にバッテリーの残量が気になってしまう。電気自動車を安心して使えるようになるにはもっと短時間で何処でも充電できるようにならないと、まだ時代に即さないのかと思う。

 

今回の大雪は里雪型の降雪であり、スキー場のある赤倉、湯沢にはほとんど積雪がなかった。23日からまた寒波が襲い大雪の予報であったが予報ほどのことはなかった。新潟では1月2月ならこのくらいの雪はありうると思うが、今回は12月中の大雪で、私はスノータイヤへの履き替えの予約が20日であった。樹木の雪囲いも、まだのところがある。

やはりこれも世界的な気候変動の一部なのかと思う。こうした大雪の影響で毎年、雪降しの人が屋根から落ちたり、雪の下敷きになったり、除雪車に巻き込まれたり、雪崩や、二酸化炭素中毒などで何人もの方が命を失うのは雪国の宿命である。

アメリカでも中西部、東部が寒波に襲われ、世界一気候のいいカリフォルニアでも例年より寒い冬だという。

 

アメリカに住み付いた私が「スキー三昧 IN カリフォルニア」 http://www.skizanmai.com/ として、ウェブサイトにエッセイを発信し始めたのは1999年の秋からであった。

http://www.skizanmai.com/2010-2012%20season.html

 

このウェブには私が初めて海外に出た時の記録から:http://www.skizanmai.com/tabibito.html

、アメリカに渡った時の記録:http://www.skizanmai.com/natsunokaze.htm

まで、すべてが収められている。

 

月日は流れ、ちょうど10年前の2012年からウェブサイトを残しながら新たな発信をこのブログ:スキー三昧の日記:      https://skizanmai.hatenablog.com/

に移行させ発信し続けてきた。

 

その間に様々なことがあったが、海外に親しんだ私も2017年に日本へ永住帰国して、何度か海外旅行をし、これからもっと海外旅行を楽しもうと思った矢先にコロナ禍となり、自由に海外に行き来出来ない時代が3年も続くとは思ってもみなかった。それでも、時は進む。

 

私は今月から児童扶養手当を受給する市内のひとり親家庭などに毎月、無料で米5キロを配達する「新潟お米プロジェクトクト」で、ボランティアの一人として配達に係わり始めた。いろんな方にお世話になった恩返しのつもりである。

 

間もなく激動の2022年が終わり新しい年、2023年になろうとしている。

新しい年が皆様にとっても脱コロナの新たな出発の年になりますよう、切に祈って今回が2022年のブログ最後のアップロードとなります。

メリークリスマス、そして皆さん良い年をお迎えください。

 

エピソード 27

サンタモニカにVito Restrantというイタリアンレストランがある。

サンタモニカに住んでいた永年の朋友Sさんとは一緒に飲む機会も多く、酔っぱらうとよく彼の処に泊まっていた。ある時、歩いて10分ほどで行けるVitoに二人で食事に出かけた。私も何度も行ったことのあるレストランで、Sさんは常連に近く、お店のマネージャーやバーテンダーとも顔なじみ。食事の前に席を待つ間にカウンターで飲み始める。

 

カリフォルニアでは車で飲食が出来なければ飲食業は成り立たず、道路交通法では血中アルコール濃度が0.08%以下であれば飲酒運転とならない、その量は普通の成人で一時間に350mlのビールで2缶くらいと言われている。それでも、巷の飲んべいの間では、アルコール分解速度は人により違い、自分はもう少し新陳代謝が良いと信じられていた。アメリカではいわゆる日本の「ネズミ捕り」のような取り締まりはなかったので、車で飲みに行って、それ以上の量を飲んでも運転して帰る人は多い。

 

私も車で飲みに行くときは一応気を付けてはいたので、車で出たときは普段あまり強いカクテルを飲むことは少なかった。しかしVitoは歩いて帰れる安心感からいきなりバッカマティーニを頼む。マティーニは普通ジンをベースに少量のベルモットを加え、オリーブを添えて作るカクテルであるが、ジェームスボンド007の定番でウオッカで頼むバッカトニックがちょっと通っぽい。我々もベガスなぞに行ったら頼むのはバッカトニックかバッカマティーニが定番であった。

 

しかし、バッカトニックはかなり強いカクテルである。バーテンダーと話しながら気分よく飲み続けるうち、食事は忘れ、バーのカウンターでアラカルトを食べながら杯を重ねる。二人ともかなり酔っぱらって、その後の記憶はところどころしか覚えていない。後で二人の記憶をつなぎ合わせると、なんとも壮絶な一夜であったらしい。

 

まず翌日の午後に目が覚めると隣の住人に、「あなた方、昨夜パトカーでお帰りよ」と、聞く。そういえばと、二人の記憶を思い起こす。昨晩、Vitoで酔っぱらって周りまで巻き込んでの大盛り上がり。それだけならいいが、なんせ記憶が飛んでいる。まず夕方Vitoに電話をして会計が済んでいることを確認、、良かった、とりあえずは無銭飲食はしていないようである。そして次に我々がパトカーを呼ぶような騒動を起こしていないことを聞いて、これもクリアで一安心。お店にパトカーが来たのは他の客がけんかをして警官を呼ぶ騒動があったそうな。

 

そして、二人の警官に「我々はこんなに酔っぱらっているので、帰る途中で何かあったらあなた方も困るだろう」と家まで送ることを要求して、やさしいお巡りさんが送ってくれたようだ。贔屓にしていたお店であったが、Sさんは眼鏡を置いてきたと思われたが取りに行く勇気はなく、それ以来、出入り禁止ならぬ、出入り自粛のお店となったのであった。

 

今週のミーちゃん

小堺 高志

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