豪雪−1


今週は乾燥していたエルエーに雨が振り続けている。雪不足であったマンモスにも、今期一番の嵐が来ている。
水曜、木曜で72cmの積雪。金曜も30cm程積もるという予報に、スキーに行きたくて、佐野さんに電話すると「やはり、あなたもそう思っていたんだ」新雪を滑るには嵐の中をいかないと滑られないし、この嵐が今季最後の新雪を滑るチャンスのような気がする。気になるのは気候が暖かいことである。おそらく重く湿った雪であろうが、降ったばかりの時はいくらなんでも新潟の雪よりは軽いはずである。

今回は雪の中をチェーンを履くのを覚悟で向かわなければならない。しかし朝の情報ではほとんどの雪は2000メートル以上の標高で、マンモスの街中はあまり降っていないようである。しかし夜になれば冬の気候はどう変わるか判らない。チェーンを付けて雪道を走るつもりで、なるべく早い時間にマンモスに着いていたいので、半日の休暇をとって、佐野さんの所を1時半に出る。


この雨の中をスキーに行くのはすでに只者ではない

途中のレストエーリアでトイレタイム


ビショップを過ぎると日暮れになり温度が下がってくる


途中は大雨で視界は悪くなり、広いフリーウエーの対向車のあげる水飛沫が2車線飛び越えて車にかかってくる。
ビショップを越えた6時位から雨が雪になってきた。まだ道路はビショビショであるが路肩に停まってチェーンを履き始める人が出てくる。ここでチェーンを履くドライバーはまだ素人である。道路の舗装でチェーンは切れ易くなる。

395のフリーウエーを降りたとこから道は白くなり、雪に覆われている。ここでチェーンを履くのは普通のドライバーである。道路に出ているチェーン屋さんから高いチェーンをかったり、40ドル払ってチェーンを装着してもらうのは素人かお金持ちである。

ここから先は、道路の状況を見ながらチェーンを履く時期を読むのが玄人である。読み間違えて事故ったりしたら只の馬鹿であるから、その兼ね合いが難しい。

湿った雪が圧縮され、凍結しはじめているが、すでに街なかなのでソロソロをいけるところまで行く。街なかは問題なく抜け、キャニオンロッジの上り坂が問題である。一度止まったら動けなくなる。動けなくなったらチェーンを履くしかなが、空回りするタイヤを騙し騙しいく緊張感は嫌いではない。なんとかシャモニーの駐車場まで辿り着いた。駐車場の除雪をしている。


無事に到着、隣の車は雪の中


シャモニーのパーキングを除雪中であった


さらに深く埋まった車、掘り出すのが大変だ

荷物を降ろして、買ってきたお寿司を食べて、ビールを飲んで、しばらくリラックスした後、雪を見に、散歩に出てみる。キャニオンロッジの方に歩いて行くとパーキングはかなり積もっていて、車が雪の中でスタックして動けないでいる。君たち、雪を軽く見てはいけないよ。


キャニオンロッジの駐車場ですれ違ったのはロシア人の若者。


先を行く佐野さん


雪の中で動けなくなって締まった車。人里に近いから大丈夫でしょう

街灯の灯りに照らされ雪道が美しい。除雪されていない雪の上を歩く。人の通らない裏道からシャモニーに戻る雪道は雪国生まれの私にとって、何時か来た道である。

リクレーションルームに寄って少し遊んでから部屋に帰る。

この雪で、明日のスキーは山頂までは開いていないだろうが、新雪を滑るのは楽しみである。