豪雪−2

夜中に何度か雪の降り具合をチェックするが、曇っているがその後,振っていない。今日は曇りであるが、昨日までのたっぷりの新雪を楽しめそうである。

朝、ゲレンデに向かう。昨夜のスキー場のパーキングの雪はきれいに除雪されている。

朝から人口雪崩を起こす大砲の音が響いている。キャニオンロッジ・エススプレスは久しぶりの雪に押し寄せたスキーヤーで大混雑。
比較的空いているスクールヤードから入り、ローラコースで足慣らし。グルームしてない所に入ると30cmほどの新雪があるが、かなり重い雪である。そこから何時もなら5番リフトであるが、まだ動いて居ない。急遽、普段あまり滑らないロストインウッドを降りてスタンプ・アレーの方に向かう。ロストインウッドは中級者コースであるが、両側に新雪が残っている。新雪の中に入ると斜面がなだらかなのに雪が重くて余り楽しめない事が判ったのでグルーム斜面に戻り、途中で停まり振り返って佐野さんを待つ。

100メートルほど後ろの斜面の端に佐野さんの上半身が見える。それが待てどっもなかなか降りてこない。しかし立って動いているから怪我をしているわけではないと思われる。そのうち、滑ってきたスキーヤーが「君の仲間は、雪の中でスキーを履くのに苦労してるよ」と教えてくれた。どうやら新雪で足を取られ転倒、スキーが外れて履くのに手間取っているとようだ。

気持ち的には10分ほど待って、やっと佐野さんが降りてきた。聞けば、「コースのハズレで大きな穴にハマって転倒、スキーが外れ、履こうとしたが、足元が不安定でなかなかスキー靴がバインダーに収まらなくて、悪戦苦闘していた」という。でっも無事でよかった。足元の定まらない深い雪の上でスキーを白にはスキーの後部を斜めに雪面に突き刺して、固定しておいて履くといい。

スタンプ・アレーで上に上がり何本か滑る。天候は曇ったままで、時たま雪が降ってくる。しかし、暖かい。フェースリフトが開いたのですぐに行って、正面を滑る。この重い雪はクセモノである。リフトの下を滑ると荒れてくると凸凹の大きな振動が足に直接来て体力を奪う。佐野さんはさらにきついウエストボールを選んでしまい、マッコイに入って小休止。

またフェースリフトであがると、今度は裏側が開いている。右に滑り降りると雪崩のコントロールのため人口的に起こされた雪崩の跡が滑り難いが、すぐにまだ余り荒らされていない斜面に出る。何時もならノンストップで滑り降りている斜面が、雪が重くて、きつく、何度も立ち止まる。この状態で軽い粉雪なら、思わず歓喜の声が上がる場面で、今日はヒイコラ言っている。

ブロードウエーに降りた後、お昼休みで11時過ぎにマッコイに入る佐野さんを残し、私はもう一本スタンプ・アレーを滑る。これが大失敗、物凄く混んでいるリフトラインに捕まってしまった。待つこと20分でやっとリフトに乗ってマッコイに入ると、すでに席を確保した佐野さんと、同席している西山さんと彼の会社の研修生。

彼とは何度かマンモスで会っているが、久しぶりである。今回嘉藤さんが来るのは知っていたが、嘉藤さんと会って、一緒に滑っていた彼らと同席したという。その嘉藤さんさんは今、車に残してきた犬の散歩に行ったという。スキーの大好きな彼は今回は日帰りで片道6時間の道を犬を連れて一人で来ていてる。時間がもったいないのかその後、マッコイに入ること無くリフト待ちをしている姿が窓からみえる。

久しぶりの大雪で待ちかねたスキーヤー、スノーボーダーが押し寄せて、マッコイも大賑わいである。私と佐野さんは、彼らと一緒に滑ること無くもう少し休んだ後、昼時で少し空いたスタンプ・アレーに降り、大混雑のミルカフェで持ってきた日本酒の熱燗を飲む。

ここまで読んですでに皆さんは??と思っている事と思うが、今日のスキーの写真が無い。昨夜、コンピューターに写真を取り込む際、SDカードを取り出して、そのままカメラに入れるのを忘れていた事に気づく。今日はいっぱい写真を撮ったなと思っていたのに、なんてこったい。

ミルカフェから朝滑れなかった5番に行って2本滑る。これがまた、エンヤコラの斜面である。佐野さんも脚に来ている。「今回は歳を感じるね」と話すが、今日は若者も雪の上に座り込んでいる者が多い。ローワー・ドライクリークを降りてみる。ここは谷になった中級コースで、いわばスノーボードのハーフパイプのようなこうすである。左右に振りながら滑る感じが変わっていて面白い。

ゴールドラッシュのリフトから裏側の25番に降りて、キャニオンロッジに向かう。途中、疲れない滑りを、と言いながら、滑る佐野さんに、一番疲れる滑りを見せてやる。すると佐野さんも負けじと、一番疲れるショート・ターン。そして二人でゼイゼイする、困った二人である。
8番リフトの斜面に出て、いつもの締めのレッド・ウイング。小さなコブが出来ている。ゆっくりと深いターンで降りれば一番楽に降りられる。そこを一気にショートターンで下りる。そして、下で性懲りもなくゼイゼイハアハアと呼吸を整えることになる。

キャニオンロッジへと滑り降りて、これで終了のはずだ、佐野さん、8番リフトのラインへと向かっている。老体に鞭打って、もう一本行くつもりのようだ、懲りない爺さんだ。でも付き合う。またレッド・ウイングで最後の体力を出し切る。
終了。さて、今日リフトに一緒に乗った人が良い情報を教えてくれた。シーズンパス・ホルダー全員に今季はマンモスから60ドルのギフト・カードのプレゼントがあるという。これは今季小雪で思うように滑れなかったシーズンパスを持つ人達へもマンモスからの心付けらしい。10数年シーズンパスを持っているが、マンモスからの初めての”おもてなし”である。


シャモニーに戻り、少し休んだ後、キャニオンロッジに戻り、”おもてなし”のカードを受け取り、ゴンドラでザ・ビレッジに繰り出す。今日はビレッジでマンモスのキャラクター、ウーリーの催し物があるらしい。運良くウーリーと久しぶりの2ショット。それからお気にい入りのラカヌキでハッピーアワーの半額のマイタイとロングアイランド・アイス・ティーを飲んで、シャモニーにゴンドラで戻って夕食の用意。その間に日本に帰ったスキーヤー菊池さんとスカイプ。

今日の夕食は麻婆豆腐と豚汁、きんぴら、サラダ。ゆっくりと飲んで、ゆっくりと食べることを心がける。
くたびれた一日であったが、歳の割には元気だねと、互いを労うのであった。


今日は一日振ったり止んだり


ゴンドラでザ・ビレッジへ下り


ウーリーと2ショット


子供たちを集めたイベント


ラカヌキの入り口


ここも超満員


ゴンドラからマンモスを見る


夕暮れ


シーズンパスとマンモスからの$60のギフトカード