赤倉スキー場にて + エピソード30 アメリカのマイナンバー制度

妙高赤倉スキー場へ17日から2泊3日のスキー旅行にきている。例年の地元高田の高校同級生OBのスキー仲間が集合、一日目は泊り4名、2日目が泊り5名、日中は日帰り組が1~2名加わる。

朝8時に新潟市を出発して、10時半に元デモンストレーター金子プロの経営する定宿金甚へ着くとちょうど黒部からH君夫妻が到着。チェックインを済ませて旅行割引キャンペーンの2泊分4000円を携帯のアプリを入れて電子マネーで受け取る。これがなかなか分かりずらくて時間を食った。

 

私は金甚で手配してくれた三日分のリフト券を受けとりゲレンデへ。今期は雪が少なく、駐車場の周りの雪の壁も例年と比べずいぶん低い。それでも長野県のスキー場よりはいいそうで雪がなくてゲレンデにカーペットのように人工雪を敷いてかろうじて維持をしているスキー場もあるという。スキーヤーも少なくゴンドラは経費削減のため、週末しか動いていない。オーストラリアからのスキー客が少し戻っているが、コロナ前と比べると週日でもあり、ゲレンデはまだまだガラガラの状態である。

リフトで上に上がり、滑り始める。K君I君と合流して何本か滑って昼食。ゲレンデのレストランは「えーとる」が改築中で開いておらず、「めいぷる」のみの営業。それでも客が少ないのでそんなに不便は感じなかった。食事中はマスクなしであるが大声を避け会話の時、時たまマスクをする程度。1時15分から金子プロのレッスン。3時まで滑って金甚へ。

金子さんのレッスン

金甚さんでは幸い従業員もコロナに罹った人はいないという。しかし、そろそろ知り合いにも感染した人が出ている。ほとんどが孫などからの家庭内感染。幸い皆軽い症状で回復しているが、コロ感染者で亡くなっている人の93%は70代以上の基礎疾患ありの方々なので重症化が少なくなったと言われても心臓に大動脈肥大の基礎疾患を持つ私は気を付るに越したことはない。

今日の宿泊客はH夫妻とK君と私、私らの他には昼間一緒にレッスンを受けた神戸から金子プロの一期生徒であったという3人のご婦人方が宿泊。明日帰るという彼女らは神戸まで運転を代わりながら片道7時間のドライブだと言う。まずは夕食前に温泉に浸かる。金甚の温泉はかけ流しで、加水、加熱なしの少し暖かめの癒しの温泉で気持よい。

部屋は今回は基本個室を用意してもらっていて、食後、私の部屋で窓を開けて、空気清浄機をつけて軽い飲み会。

 

二日目は地元からいつものI君と今回初めて参加のK君。富山の黒部からは同窓生ではないがH君の友人のM医師がゲスト参加。10時からそろって金子プロのレッスンを受ける。今回のテーマはターンに入るきっかけとして山足を少し先行させその内側にいかに早く乗って沈み込んでテール加重でスキーを走らせていくか。午前と午後のレッスンでその過程をやって見せ、説明しながら繰り返してくれる金子さんの教え方は分かりやすい。分かっているけど難しい。「皆さんのやろうとしていることは正しいです」と言われながらだんだんと良くなっていく。

 

今回受けた旅行割引キャンペーンのポイントを使える場所は少なく、今日はポイントを使って贅沢にゲレンデの中にある赤倉観光ホテルでのコースランチ。初めて入ったアカカンは雰囲気のいい高級感がある内装。カフェテリアは混んでいたが我々の入ったメインダイニングはガラガラ。天候が悪くせっかくの風景をレストランの大窓から見れなかったのが残念。

朝のうち日が差していたが、午後からはどんどん天候が崩れ、視界が悪くなってくる。3時までレッスンを受け濃霧の中を下りて、ホテルに戻る。

19日は夜半に少し降った雪が止み、朝から青空。荷物の整理をしてゲレンデに出るころには今年初めて見る雲のない青空。5cmほどの積雪は十分ではないが最高のスキー日和。宿泊した5名と日帰りのI君で10時から1時間の金子さんのレッスンを受ける。シニアでもスキーは上達し続ける不思議なスポーツ。やっと皆の滑りが安定してくる。ランチを食べて、1時半に解散して、高田の実家に寄り母の顔を見てから新潟に帰宅する。


コロナ禍でのスキーに関しては、屋外スポーツであるスキーでは罹ることはない。今回は仲間に内科医のM先生もいて、基本は個室を用意してもらった。おそらく部屋割りをなるべく少人数にして、同室者に感染者がいなければこまめな手洗いと換気で感染をある程度は制御出来るのかと思う。一番の予防は感染の可能性のある方は事前にドラッグストアで買える簡単検査をして、陽性であれば参加しないことが大切かと思う。

 

今週末から来週にかけ2度寒波が来ると予想されているが、スキーヤーを喜ばすほどの積雪は期待できるのであろうか。月末の30日からは湯沢に行く予定を立てているが、今期の北日本以外のスキー場ではスキーシーズンは早くに終了するのではないかと言われている。短いスキーシーズンを予測して、2月はスキーの予定がいっぱいである。スキー場も来月は少しは混んでくるであろう。

 

帰りの車中で新潟市の古町にイノシシが出て女性が軽傷というニュース。古町は昔からの新潟の繁華街であり、古町13番地は外れではあるが家からも近い。イノシシの足で道草を食わずに猪突猛進したら5分で私の処や、古町の中心街来れるだろう。こんなところにイノシシ、今の世の中、今までの当たり前が通用しない事が多い。コロナがそんなに長く続くはずがない。戦争になるはずがない。

 

エピソード 30

日本のマイナンバーカードに当たるアメリカのソーシャルセキュリティーカードを私が収得したのはアメリカに暮らしてすぐであった。アメリカに住むようになったら学生でも銀行の小切手口座が必要になり、口座を開きに銀行に行ったらソーシャルセキュリティーナンバーを取ってくるようにと言われて取りに行ったのである。

 

そのナンバーは日本のような各市町村の扱いではなく、連邦政府が発行する全国的な公的証明書類でありナンバーは一生変わることはない。このナンバーは個人の収入を記録する身分証明番号であり、合法的な金融活動に参加するには不可欠で銀行口座、投資、就労、税金申告・納税、年金など政府相手の様々な場面で要求される。日本に帰国してすぐに故郷上越市でマイナンバーカードを収得した私は、新潟市に正式に転入したとき、改めて新潟市で新しいマイナンバーを申請し収得しなければならないと言われて、これでちゃんと国として管理できるのであろうかと驚いた。

 

さらに最近、日本のマイナンバーカードを入れるナンバー部分を隠す機能のあるカードカバーが、ナンバーを知られてもすぐに悪用できないので、カバーの提供を中止するとニュースになった。こんなことをしているから国民の半分は個人情報が洩れて悪用されるのではないかと疑心暗鬼になり、促進奨励金2万円をあげると言われてもマイナンバーカードを申請しない人が多いのだと思う。もっと早くにマイナンバーカードが悪用されることはありません、カードをもって国民健康保険、銀行口座と連動させないと健康保険も、銀行口座も使えませんとしたら、こうまで税金を無駄に使って申請を促す必要はなかったと思う。

 

もう一つアメリカでは金融関係の会社が情報を共有しているクレジットスコアという日本では聞かないスコアがある。満点が850点で信頼度を数字化したものである。日本でもクレジットカードを申し込んだが理由の説明のないまま拒否されたということがあるから同じような信頼度の情報を金融機関が共有していると思うのだが、アメリカでは自分のクレジットスコアを知りたいと思えば簡単に調べられる。

https://manekai.ameba.jp/creditcard/21495100014869

銀行口座を持てるようになると、クレジットカードが持てる。自己破産をした人でなければクレジットカードの発行を拒否されることはほとんどない。何せ私の場合、学生でも限度額300ドルの最初のクレジットカードがつくれたのである。その後、カードを使っては期限内に返済を繰り返し、就業して安定した収入を得て、車のローンを完済し、家のローンを滞ることなく払い続けて完済すると、それが信頼度となりクレジットスコアは上がっていく。長い期間の家のローンを滞ることなく払い切ると、その人のもとにはカード会社の方からカードを持ってくれとセールスが殺到することになる。私は300ドルからの長い道のりであったが、こうしてアメリカの社会経済は回っているのである。

 

ということで、日本の一連のマイナンバーカード騒動はアメリカで暮らしたことのある人にとっては日本政府の不甲斐なさであり、反対する人は後ろめたい人か過剰反応する人と思ってしまう。マイナンバーはアメリカの制度を参考にしたと聞いたが、視察に行った国会議員は何を学んで帰ったのか?会話も不自由な国会議員が役に立たない情報を得るため税金を使って観光的視察に行くならアメリカに暮らしたことのある私のような国民に意見を求めた方がはるかに安くて役に立つ情報を得ることができるはずである。私ならボランテアで協力します。国会議員の視察よりはるかにコストパフォーマンスが良いと思うのですが。

 

今週のミーちゃん

女の子らしい首輪にチェンジ