立春の雪

 早いものでもう2月である。2月2日の節分は、季節の変わり目の日。節分が2月2日になるのは124年ぶりだという。天気予報では今日節分の日は、午後から急激に冷え込み寒波となり雨が雪に変わると言う。前回の妙高でのスキーで新雪の楽しさを久しぶりに味わい、雪の降るこの機会に胎内スキー場へ滑りに行くことに。

 

私が行く日帰りのローカルスキー場は5か所あったが、そのうちの『わかぶな高原スキー場』は昨年の小雪から2シーズン続けて閉鎖されていたが、ついにコロナの影響もあり経営不振で、再建のメドが立たず倒産してしまった。『村上市ぶどうスキー場』も今期は営業休止。残りは『胎内スキー場』と『三川温泉スキー場』、そして新発田市の『ニノックス』であるが、ニノックスは初心者コースの2リフトだけ開けての規模縮小。新潟市近郊に限らず、このままでは来シーズンも営業出来なく成るスキー場が多数出てスキー産業は壊滅的ダメージを受ける。何処も生き残りをかけた厳しい状況が続いている。

 

朝、7時半にスキーを積んで出かけようとしたが、かなりの雨が降っていて、気温は7.5度、「えぇ~~!」と気温の高さに驚き、天気予報を見直せば雨が雪に変わるのは12時頃から。早く着いても、これでは駐車場でスタンバイをする事になる。思い直して、一度家に戻り、12時頃に着く様に時間調整。午前中に銀行に行って、ファミマに寄って用を足して、10時半に改めて小雨の中を胎内スキー場へ向かう。

 

胎内スキー場はこの辺では一番施設も充実してコースもいろいろあるお気に入りのスキー場。潰れないよう少しでも応援するには利用してあげるしかない。

ゲレンデ - 胎内スキー場 | 新潟県胎内市 (tainairesort.jp)

 

家から1時間15分でスキー場に着く。まだ雨がやっとみぞれになった処。車の中でおにぎりを食べて、12時半から滑り出す。実質4時間20分のチケットがシニア2000円である。そもそも日本のスキーチケットはアメリカと比べると目茶安い。私が通っていたマンモススキー場は今季、一日券が約2万円である。間違いではない、一日券が189ドルで、週末は一日209ドルである。

 

2000円を払って2時間たっぷり休みなく滑る。4時間滑れるチケットであるが、一本、長さ約1200m、斜度21度のコースを12本滑ると十分で、2時間であがった。滑り始めると雪が激しく降ってきて、見る間に積もって行く。5~10cmの新雪の下は朝まで雨だったので柔らかく、ガリガリしていなくて滑り易い。降りたての雪は結晶がおおきく完全なパウダーではないが、軽いパウダーに近い状態。視界は30~50mくらいで決して良くはないが、十分見えるので、新雪を堪能することが出来た。

 

平日なので、一般スキーヤーは20人くらいと少なく、自衛隊さんが50名ほどと、新潟市内の学校からの課外授業の高校生が50名ほどいたであろうか?

f:id:skizanmai:20210202122258j:plain

f:id:skizanmai:20210202124028j:plain

先日の金子さんのレッスンを思い出しながら滑る。そして、雲のような新雪の上を自由滑降。空いているのでリフトラインは無く、雪質は良い。悪天候の中を滑りに来た甲斐があった。

 

f:id:skizanmai:20210202124033j:plain

今日から新しいスキーウエア

f:id:skizanmai:20210202142146j:plain

視界が悪いが私の滑った跡が見えるだろうか?

f:id:skizanmai:20210202145359j:plain

僅か2時間後には駐車場は様変わり

スキーに行ったら帰りは温泉に寄るのがいつものパターンであるが、今日は午後から滑りだしたので、一応入浴の用意はしてきたが、スキー場から一番近いパークホテルの日帰り温泉は800円でスキーチケットで100円引き、どうしようかと思ったが、帰り道に公共施設でクアハウス胎内が520円で、スキーチケットで170円引きの350円で入れるのを知りゆる事に。窓からの雪景色を見ながら温泉に浸かって帰った。10時半に出たのに、いつも通りの温泉付きのフルコース。

帰宅して豆まき。鬼は外、コロナ外、福は内!

 

緊急事態宣言から一か月になろうとしている。新潟県は宣言区域外であるが、首都圏からの人の動きに伴う感染が減り確実に効果があると思う。私は常にマイ消毒液と真鍮製の抗菌ドアオープナーを持ち歩き、街中で消毒液のあるところでは必ず使う様にしている。経路不明の感染がある限り、自分がどんなに気を付けても感染の危険性はある。

若い人でも回復後の後遺症に苦しむ人が多数いると言う、絶対に罹らない、うつさないという想いを新たに、出来るだけの防御を実践して、ワクチンの接種を待つしか今は方法が無い。

f:id:skizanmai:20210204123120j:plain

真鍮製のドアオープナー、外出中に用途は多様にある

2月3日の立春の日を挟んで、暴風雪になるという4日に、降りたての良い雪を求め、また胎内スキー場に向かう。前日にスキー行きを決め、濃厚接触無しでスキーが出来るのは雪国に住むスキーヤーの特典でしょうか。今の時期、滑りたくても滑れないスキーヤーが大勢いる事は承知しているので、申し訳ない気持ちもあるが、コロナ禍で動けないスキーヤーもThink Snow! 私もそうだが、滑れない時にも雪を想うとスキーヤーは幸せな気持ちになれる。そんなスキーヤー達を雪とスキーの便りで励ましたい。 

f:id:skizanmai:20210204090550j:plain

胎内への1時間少しの道中は予報に反して曇っているが降ってはいない。高速を下りると新潟市内と比べると積雪量は格段の違い、道路沿いの雪は2日前よりかなり増えている。9時15分に到着して動き出す前のリフトラインに並ぶ。今日は先日よりスキー客が多い。自衛隊員が150人ほどと、地元のスキーヤー、学生が目立つ。普段あまり自衛隊の存在を感じる事は無いが、新潟県には高田と新発田に陸上自衛隊の駐屯地があるので、子供のころからスキー場で雪中訓練をする自衛官に遭遇することはよくあった。天災、人災で、必要とされた時、彼らは人々を守るために出動してくれる最後の砦である。

f:id:skizanmai:20210204092541j:plain

自衛官の人たち

f:id:skizanmai:20210204094006j:plain

10時半までは視界が良かったが、それからは本格的に降ってきた。一時はかなりの暴風雪で、いきなりの雷が轟く。山頂は風が強く視界不良なれど、斜面はそれほどでもない。見る間に雪が積もって行く。湿った雪だが、降りたてのスキーには良い雪だ。地元のスキーヤーはこういう日の方が良い雪に当たるのを良く知っている。私もその為に敢えて雪の予報の日に滑りに来た。

f:id:skizanmai:20210204111541j:plain

f:id:skizanmai:20210204102809j:plain

天候は悪いが、新雪の斜面に跡をつける、気持ち良くスキーを楽しむ。途中で短いブレークを挟み、3時間の充実したスキー。時間的にはこれで充分である。帰りにまたクアハウス胎内で温泉に入って温まり、ピア万代島鮮魚センターで魚介類を買って帰宅。

f:id:skizanmai:20210204103647j:plain

f:id:skizanmai:20210204120815j:plain

新雪にジュプール

立春を過ぎると、もう季節は春に向かう。

癒しのミーちゃんの写真を送ります。

f:id:skizanmai:20210204192408j:plain

f:id:skizanmai:20210204195744j:plain

f:id:skizanmai:20210203084429j:plain

f:id:skizanmai:20210203173115j:plain

f:id:skizanmai:20210205120628j:plain

f:id:skizanmai:20210203214842j:plain

スキー三昧 イン カリフォルニアスキー三昧 (skizanmai.com)