GoToトラベル

第3波到来。コロナ感染者の急増により医療機関の崩壊が始まりつつある。新潟県でもクラスターが発生して、このところ大きく患者数が増えている。これまで何とか死亡者数を抑えてきた日本でも重篤者が必要な医療処置を受けれなくなったら死者が急増することは目に見えている。ここにきてGoToキャンペーンを制限する動きが出ている。当然だとは思うし、感染拡大地への予約停止だけでなく感染拡大地域からの予約も停止しないと意味がない。春の緊急事態宣言・外出自粛要請以来、一度たるんだ人々の心を引き締めるのは難しい。

 

さて、私も今まで数回、人の動が少ない平日を使って近場、一泊でのGoToトラベルを利用させていただいたが、いよいよ感染が広がり、これでしばらくは動かないつもりで今年最後の一泊旅行で軽井沢に行ってきた。前日までの3連休の後で、高速はガラガラ。朝8時過ぎに出て、12時前には軽井沢に着いた。

紅葉の季節も終わり、これと言った催し、関心ごともなく、街並みは空いている。車中でおにぎりを食べ、今回の主目的であるアウトレットへ直接行く。久しぶりの大量買い物でストレス解消。アウトレットのコンビニで飲み物とつまみを調達して、4時半にザ・プリンス軽井沢にチェックイン。まずやる事はホテル側でも既に除菌をしているであろうが、もう一度部屋中の接触するであろう箇所をアルコールで消毒。

 

 

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フロントロビー

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軽井沢は明治時代に在日西洋人の避暑地として開発され、やがて日本人の富裕層が別荘地として利用するようになり、前天皇のテニスコートでの美智子妃殿下との出会いや、西武がプリンスホテルを建ててリゾート地として脚光を浴びるようになった。

 

軽井沢は今や一般庶民でも行けるリゾートとなり、GoToトラベルで更に安く泊まれる。

ザ・プリンス軽井沢が一泊8千幾らで泊まれるチャンスに、そんな高級リゾートはどんなものかと、軽井沢なる処に初めて泊まりで行って見た。林に囲まれた西武グループの敷地には幾つものプリンスホテルの施設が建ち並び、チェックインで丁重に扱われた感はある。建物も3階建てしかなく、部屋数は少ない。部屋は都内のホテルと比べたらかなり広い。しかし、風格のあるとも言えるが、建設以来50年がたち、調度品などは結構「古めかしい」

 

アウトレットで4時間ほど歩き廻った疲れで部屋で少し休んで、夕食の時間。さて、何処に食べに行くか?ホテル内で食べれるところを探すが、高級レストランがあり値段は一人1万6千円のコースとか。折角、安く泊まっているのに一食でそんなに使うつもりはない。外に食べに出る選択もありだが、ここは不便なことろで、車で行くしかなく、それではお酒が飲めない。リゾートホテルなら私にとってアルコールは重要な要素である。他の施設へのシャトルが出ているが、そこまでして出かける元気はない。

 

幸い、飲み物はかなり沢山仕入れてきている。軽井沢ビール、シャンパン、ワイン。それに各種つまみと、昼の残りのおにぎり。今日はもう出かけるのが億劫で、あるもので部屋飲みをすることに。

ここは温泉があるが、スパなる温泉施設を利用するには他の建物にシャトルバスで移動しなければならない。森の中にある高級リゾートホテルがコンセプトだろうが 近くにコンビニも気軽に入れるレストランも無く、ある意味不便である。今日は部屋のシャワーのみで温泉は無し。

 

翌朝、エントランスから出るシャトルバスでゆっくり走って15分にあるグループの温泉施設「森のホットスプリング&スパ」へ。途中の森の中の左右には独立したヴィラが建ち並ぶ。しかし、古い平屋のログハウスは私には北海道で見た開拓民、屯田兵の住んだ丸太小屋にしか見えない。温泉は空いていて5人ほどの宿泊客が入って居た。温泉施設は想像より小さくて古い。温泉としてはこれ以上の施設は新潟の温泉地にはいくらでもある。

チェックイン以来、未だにまともな食べ物にあり付いていない。高級リゾート地でちゃんとした夕食も朝食も食べる機会のないまま、ひもじい思いをするとは思っていなかった。しかし12時のチャックアウトまでの時間が限られているので、食事よりアクティビティを優先。温泉から戻ってホテルで無料の自転車を借りて1時間ほど付近を散策。これまた自然豊かな新潟の赤倉などで見る風景なり。

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屯田兵の丸太小屋、ではなく、軽井沢のヴィラ
 

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チェックアウトしてアウトレットに戻り、GoToトラベルで頂いた地域共通クーポンを使うのに、受け取る店でもプリントされたクーポンしか受けないところも多く、携帯で受け取った電子クーポンを使える所を探す。更に私はプリンスホテルのポイントも使いたく、これがまた大変だった。

 

待望のランチを摂って、クーポン、ポイントを使って、濃厚接触もなく、帰路に就く。途中群馬の道の駅に寄るが、堂々と新潟、長野の物産をお土産物として売っている。謙虚な新潟県人は他県の物産をお土産物として売る事は無い。買ったのは大きな大根と立派な下仁田ネギ。

秋の日暮れは早く、帰宅したのはすっかり暗くなった6時だった。

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総括すると、プリンススキー場が人工雪で2面だけオープンしていたが、スキー場としては、家族向けで上級者には面白そうなコースでは無い。温泉施設は古くて小さく、ホテルとしては不便なロケーション。この位のホテルは今までいくらでもあったと欠点ばかり指摘してたが、帰って調べたらザ・プリンス軽井沢は西武グループ最高の5つ星ホテルだった。今まで5つ星は泊まったことは無かった。恐れいいりました。何分、初めての場所で勝手が判らない。同じ勝手が判らないなら初めての外国のリゾート地の方が私は楽しみ方、時間の過ごし方が判る。

 

少しだけ様子の判った『軽井沢』実は都会から離れた古き良き時代が残るリゾートなのかもしれない。その魅力を知るにはもっと時間が必要。もし次があれば今度はもっと良い処を探したい。次回はもっと楽しめる事でしょう。

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筒井ワインのコンコード赤、これは値段の割に美味いワインでした

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  酔園の『幻の酒・角ビン』美しいガラスのビンとお猪口だけでも買う価値あり、これで1000円