天領地

新潟市から1時間ほど南にある港街・寺泊に一泊旅行。寺泊は新潟県の中間部の海辺にある港町で海産物のお店と温泉がある。4人そろうと割安で一泊2食で一人6900円になる。またFさんさんに車を出してもらい何時もの4人組で弥彦神社へ向かう。O君と私は車中でビールを開けて一缶だけ。

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弥彦にも雪はなく、春のような穏やかな風景。弥彦神社の前でFさんの後輩がやっているというお店で甘酒を飲んで、良寛さんが20年住んでいたという国上寺の五合庵へ行く。国上寺は昨年から公開されている日本画家による壁画が官能的だと批判する人がいて話題になった。市の教育委員会では児童・生徒への不適切な内容が含まれているとして、本堂への訪問を控えるよう各学校に通知したというが、年配の我々には期待したほどの物でもなく、何がいけないのか分からない。

そこから五合庵へは山道を少し歩かなければならないが、思いのほか遠く、ホテルへのチャックインの時間も迫り、私もすでに行ったことがあったので断念して途中で引き返し寺泊のホテルきんぱちにチェックイン。部屋は和洋折衷の続き二部屋の角部屋で2面の窓から目の前の日本海に落ちる夕陽がみえる。

まずは皆で温泉にはいる。ここは佐渡海洋深層水を使った人工温泉である。気持ちよく入浴後、問題が発生。脱衣所の私の下着がない。「えぇ~!」「えぇ~!」何度探しても籠の中に入れていた私の下着が見当たらない。その気のある変質者に持ち去られたか?そうとう上級者の変質者の犯行か。だいぶ探して諦めたころ、離れた処のロッカーの上に発見。そういえば国上寺の境内にボケの実が落ちていたが、変質者でなけば認知症のボケ人が一度履いてから気づいたか?着替えを持って来ていたので良かったが気持ちわるぅ。

食事は海鮮料理を中心に値段の割になかなか豪華。ゆっくりと夕食を楽しむ。

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f:id:skizanmai:20200202021042j:plainお酒を飲めないFさんから有難い日本酒2本の差し入れ。

翌朝は6時から温泉に入って、食事後、寺泊にあるトキ分散飼育センターへ。鳥インフルエンザからトキが全滅することを防ぐために作られた保護地であるが今日月曜日は閉館であった。

出雲崎の江戸時代天領地の時代館へ。出雲崎はかって佐渡からの金銀が運び込まれ江戸へ向かう為の天領地であった。また松尾芭蕉が「荒海や、佐渡によこたふ天の川」と詠んだのもこの地であった。良寛さん誕生の地を見学する。良寛さんはここで名主の長男として生まれているので、その後の質素な生活に似合わないお坊ちゃんであったから全国を旅する事が出来たらしい。

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中央から少し左側に見える記念小屋のあるところが良寛さん誕生の地。

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寺泊港の「魚のアメ横」と言われる魚市場で海産物のお土産を買って、レストラン日本海でランチ定食を食べて帰路に就く。朝見えていた佐渡島も見えなくなり、一日で晴れ、曇り、雨、雪とすべての天候をカバーする不思議な冬の一日であった。帰りの日本海は荒れていた。

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さて、話は変わるが、新型コロナウイルスの感染者が増え続けている。安倍首相は武漢からの希望引揚者から当初は飛行機代を8万円徴収するといっていたが与党野党からの反発を受けて、飛行機代を政府が負担するように検討中と発表した。私は税金の無駄使いだと思う。海外に住んでいた私の立場でも、この状態で祖国に帰るのに8万円を惜しむ人はほとんどいない。この人たちは発病していない人がほとんどである。選挙用にいい顔をする為に8万円を政府が負担するのであれば、それは愚策だと私は思う。

この度,政府専用機で帰国した人達は主に発病していない帰国を希望した人達である。その人たちの飛行機代を国が払って無料にしたら今後武漢以外、中国以外に新型コロナ肺炎が広まった時、そこに住む発病していない希望者も国のお金で希望者を全員引揚させなければ平等性をそこなうことになる。
税金である国のお金はもっと有効に大切に誰もが納得するように使って欲しい。今、横浜港に3700人が乗った大型クルーザーが二人の発病者を抱えて停泊中である。この人たちの感染検査費用や、何処かが受け入れてくれなければならない帰国者を今回受け入れてくれたホテル三日月や、その周辺への風評被害への補償等、今後政府が税金を使うべき場所はいっぱいでてくる。

一度陰性と判断されたのにその後発病して陽性となった人もいる。今後の予測が不可能であり、新潟市でもいつの間にかマスク売り場のマスクが無くなっている。

不安はいっぱいあるが、良い知らせもある。幸いまだ日本では新型ウイルスによる死亡者はいない。先進国で最先端の治療を受けられたら死亡率は恐れるほど高くはないのかもしれない。更にエイズ治療薬やエボラ出血熱用に開発された薬が効くかもしれないという希望を持たせるニュースも入っている。一日も早い終結を祈る。

 

未だに開かないローカルのスキー場はすでに今期のオープンを諦めたところもあるが、二ノックスだけ開いたようである。今週は数日雪の予報であるので来週行って見ようかと思っている。スキーヤーとしての朗報を待っている。