コロナ禍で、数少ない楽しい知らせをお送りします。
アメリカから連れて帰国した猫のウーちゃんが亡くなって来月で一年になろうとしている。コロナ禍で家での時間が増えると、やっぱり猫の居た生活を思い出してしまう。
猫の可愛さを知ってしまった愛猫家は、ホームセンターやショッピングモールに行くとつい足がペットショップへと向かってしまうのである。年齢的にもこれから子猫を飼うのは大変なのは分かっている。しかし、やっぱり猫が好き。
何時も行くホームセンターで出会った今人気の猫種、ミヌエット(足長)の女の子猫。これはという美猫との出会いに、ケージの前で足が止まる。「抱っこしてみますか?」手に取ってひとめぼれ。前日鹿児島のブリーダーから着いたばかりで、当日が店頭デビューだったと言う。
ペットショップのゲージの中のミーちゃん
その場で手付け金を払い、数日後の引き取りの連絡を待つことに。マイクロチップの埋め込みと健康診断証明書の揃った9日に連絡があり、慌ただしく引き取りに行く。猫身売買の現場はお金と書類のやり取りがなされ、極めつけは臭いの付いたトイレの砂が怪しくもビニールの小袋に入れられて渡されるのである。
待っていた間に、名前は既に決めてある。隣のケージにいた弟の子猫とお別れの挨拶をさせて、「ミーちゃん」を家に連れて帰る。子猫のミヌエットだからミーちゃんである。引き取った9日が丁度生後2か月目だったのでまだ踏んでしまいそうに小さい。
まずはトイレと食事。もらってきたトイレ砂を混ぜて急いでトイレをセット。ペットショップであげていたのと同じペットフードを用意するが、なかなかのおてんば娘で一時もじっとしていない。今まで狭いゲージに入れられていたミーちゃんは見る物が全て珍しく興味津々で走り回る。ここと思えばまたあちら。その動きは牛若丸のごとき身軽さで、ブレーキが利かずに床をパタパタと滑りまくる。その姿がかわいい。
売れ残ったペットは大きくなるに従い値段が下げられ、やがて処分されることもあると噂される。可愛いうちが売れ時。ミーちゃんの弟もイケメンで売却済みの表示があったが、高価なペットはそうそう売れるものではない。この子を見つけれたのは幸運であった。
一週間でちび猫ちゃんにとっては目まぐるしい環境の変化。親猫から離され、一匹の弟と長旅で新潟に連れてこられて、店頭で見世物にされ、兄弟と別れてうちの夫婦に引き取られ新しい家での生活が始まった。
ミーちゃんは、そんなこともあまり関係なさそうに新しい環境で何事にも興味津々、忙しく動き廻って家に来て3時間でトイレ、食事、爪とぎ、水飲みの場所を覚え、少しだけ甘えることも覚えた。なかなかのお利口さんです。命を預かるという事は責任と覚悟が必要、後はミーちゃんより飼い主が長生きしないとね。
家のリビングのドアは一部がガラスになっていてドア越しに覗けるようになっている。私と家内がドアの外側にいたらミーちゃんがこちら側に来たくて見て鳴いている。普通の猫はここで何時までも鳴いているがミーちゃんは15秒ほど鳴いて姿が見えなくなった。
まさかと思って居たら、すぐに遠回りをしてチッキンから洗面所を通って、少し開いてたドアを二つ通って、こちら側に来た。うちの子かしこ~い。そう、早くも親ばかです。
2日目にはもう10年もうちに住んでいるような馴染みようです。
暗いコロナ禍での久しぶりの明るいニュースでした。
写真追加:
こうやって膝の上にのられてピン止めされると、しばらく私が動けません。
うんん?ちょっと大きくなったかな?
我が家に来て3日目、すっかり溶け込んでいる