シーズンの始め

今年は去年より雪が降ってスキーには良い季節になりそうな気配である。
しかし佐野さんが日本に帰国していたのでサンクスギビングの連休は数年ぶりで家で過ごした。日本から戻った佐佐野さん、2年前に帰国したSさんと裏山を歩いたとかで、膝を痛めて戻ってきた。

もうスキーシーズンなのに、どうなる事かとおもったが、「何とか滑れそうなくらい回復した」というので、やっと今回の初滑りとなった。金曜は午前中で仕事を抜けてマンモスに着いたのは6時15分前でビレッジにあるラカヌキのパッピーアワーに間に合った。いきなりビールと、カクテルをオーダーして軽い食事をたのんでシーズンの開始を祝い乾杯。

クリスマスソングのなるビレッジ

金曜の午前中にマンモスに30cmの新雪が降っている。山頂では1メートル、土曜は朝から晴天のスキー日和。踏みつける雪はキュッキュッとしていて、これは良いかもしれない。今週末からキャニオンロッジが開いているので、ゲレンデまで歩いていける。ビール、おつまみまで用意して、佐野さんが背負ってくれるリュックにいれる。「ビール1缶くらい持ってよ」というので私もポケットに1缶いれていこう。

コンドを出ると、すぐにポッケットに入れるはずの、そのビールを忘れてきたことに気付いたが、佐野さんのリュックに入っているビールで十分、取りに帰るのも大変なので、しかとで、まあいいや、佐野さんに聞かれたら飲んじゃった事にしよう。

この青空!

キャニオンロッジに着くと、佐野さんがリュック忘れてきちゃったと言う。予定していたビールもつまみも無しでは何しに来たのかわからない。まあ、スキーに来たのだが、ビールは必需品。それで膝の悪い佐野さんに代わって私が取りに戻る事に。「5分で帰ってきてね」と言うが、それは無理、シャモニーまでビールとおつまみの入ったリュックを取りに戻る。

ついでに私の持つはずのビールも佐野さんのリュックに忍ばせる。しかし、寒い日に汗をかいて戻っても、どうしても片道4分、トータルで10分かかった。丁度いい運動と言えばそうかもしれないが、シーズン初めからこれでは、二人とも今後はさらに忘れ物が増えることでしょう。

ゲレンデは風もなく、雪は凄く良い。しかも空いていて何処もほとんどリフト待ちのラインがない。一本目はローラコーストを滑り、5番へ。ゲレンデはほとんど全部開いていて、昨夜の新雪と今日の快晴。おそらく、これだけのいいコンデションでの初滑りは初めてである。5番を降りながら、途中で膝の悪い佐野さんを思いやって停まると、横を追い越していく佐野さん。「思ったより滑れて、調子いいよ」という。んならリュックも取りにいってもらうんだったね。

新雪です


ローラコーストをいく佐野さん。広い斜面を独占、がらがらです。


雪が良いのに、5番も空いてる

マンボを気持ち良く滑り、佐野さんは早くも休憩。私は更に滑ってマッコイに入って窓際の佐野さんに合流。「まだ早いが、ビールいっちゃおうか?」の提案に異論なし。シーズン初めは軽く滑って躰を慣らして、ビールを楽しむ。
佐野さんが「ここで観ててやるから、ウエストボール滑って来てよ」などと振ってくる。

今年の体力検査。その気になって瘤斜面のウエストボールに向かい、一本だけ滑る。斜面はまだ小さな瘤しかなく新雪だから滑り易い。一度休んだだけで完走。マッコイに戻ると窓際の席で佐野さんも観ていたという。

ウェストボールは体力がいる斜面

少し早いがそのままランチタイム。

午後からゴンドラで山頂に上がる。凄く澄んだいい天気で絶景である。

遠くモノレークまで見える。


山頂は絶景です。
裏斜面の14番13番リフトに下り、そこからメインロッジに向かう。途中平坦な場所があり、幾分ポールを使って漕がなければならない場面があり、膝だけでなく、最近肘も痛いと言う佐野さん。私も膝が痛いし太腿にきている。あこが痛い、ここが痛いの歳になっても、まだまだスキーの為に抵抗し続けるのです。


裏山の斜面

コンドに帰って、ジャグジーに。
雪景色を観ながらお湯に浸かって、頭の上の青空を流れる雲を目で追う。この瞬間は、身も心もリッラクス。

食事を用意する。今日はサラダと、ドイツ村で買ってきたジャーマン・ソーセイジ、鶏肉の香料ステーキのケール添え。ケールは青汁の原料にもなる繊維質の多い、今話題の野菜。しかし健康食と言われるくらいだから、美味くない。そして佐野さんお土産の金山寺味噌でもろきゅうが美味い。ピノ・ノアのワイン。

ここまでは満点。さて、その後がいけない。日本のSさんにスカイプをお願いしていたのに、初滑りの疲れとワインで爆睡していて、気づいたら20分遅れですでにSさんは出かけてしまったよう。こちらからお願いして時間を融通してもらったのに、温和なSさんもお怒りでしょう。全く申し訳ない事をしてしまった。

さて、明日は大雪という予報。今日も元々は曇り一時晴れの予報が快晴だったので、雪を見るまでは信じない。

翌朝、外を見ると昨夜から積雪はなく、雲はあるが晴れている。天気予報どうなってんだよ。でも昨日は予報が外れて喜んだのだから、今日で+−=0。北のレーク・タホでは今朝から雪が降っていると言ってるのでやがてこちらまで下りてくるとおもう、新雪なら滑ると言っていた佐野さんは行かないというので、私だけ朝のうちに10時まで滑りに行く。


リフトへ向かうショートカット


暗い雲が、山頂にかかってきた

空は半分曇り、半分晴れ。これから天候が崩れてきそう。キャニオン・エックスプレスで上がりローラコーストを気持ち良く一気滑り、スタンピーに移動して、マンボのコースを一本滑って、ローラコーストに戻り違う斜面を気持ちよくクルージング。

すぐそこまで嵐が来ているのが見える

ローラコーストの2つの斜面
キャニオン・ロッジに戻る途中のザ・アクトの小さな瘤を一気下りる。ここを止まらずに滑れたら今期もまだ歳に負けずに行けそうな自信になる。キャニオン・ロッジに下りて、もう一本8番にのって、レッド・ウイング。ここも小さな滑り易い瘤斜面。


ザ・アクト


レッドウイング、ちょどいい大きさの瘤

こうしてシャモニーに戻ると、佐野さんがほとんど掃除をしてくれていた。少し雪が降って来た。急いでラーメンを作って、朝昼兼用の食事を済ませて、嵐の来る前にマンモスを後にする。