新潟市に住んで初めての冬、１月２２，２３，２４と２泊３日、高校時代の同級生たちが作っていたスキー同好会に参加させて貰い、赤倉観光リゾートでスキー合宿に行って来ました。総勢９名、私にとっては長年待ち憧れた同級生と滑るという望みが叶った楽しい合宿でした。
赤倉でのスキーはおそらく４５年ぶりくらいでしたので、ほとんど土地勘は無い。前の日に高田の実家に帰り、朝、同級生のＫ君と待ち合わせをして先導してもらい、雪道を赤倉観光リゾートへ向かいます。
ゴンドラで集合場所にいくと、既に何人か懐かしい顔が。すぐにお願いしていた宿泊先のホテル金甚の経営者であり元ＳＡＪ・デモの金子裕之プロのレッスンが始まります。金子プロの教え方は私が想像していたのとは全く違うもので、今の自分の滑りを否定せず、その上での的確な上達法を指導してくれるものでした。とりわけ、あれも、これもと、欠点を指摘するのでなく、お尻を後ろに出してスキーに乗るという全体への指導と、褒めながらの個人レベルでの１〜２点のみの指摘という指導法は無駄が無く、分かり易いレッスンでした。
昼休みも金子さんを囲んでのスキー談話。ずっと曇った寒い一日でしたが金子さんの指導で、もともと全員雪国育ちのスキーヤーで上級者ばかりでしたから、午前と午後のレッスンで全員が驚くほどの上達を実感出来ました。
ホテルに戻ると温泉に入って夕飯までビールで懇親会です。ホテルの出す美味しい夕飯を頂き、食事の後も飲み会が続きます。さらに、夜９時ごろ金子さんからのお誘いでフロントのラウンジでお酒を頂きながらの楽しい会話。
２日目は夜中に２０ｃｍ程の新雪がつもり、早朝は一時期、朝日が観れたが、すぐに雪が降り初めます。朝食の後、車の雪を払い、スキー場へ。ゲレンデに出ると天候は寒く雪でしたが、風は弱くスキーには最高の雪質です。今日は仲間だけで昨日の講習を復習しながらの自由滑降。指導員の資格を持つＨ氏、大学でスキー同好会にいた地元のＫ氏を初め、全員ショート・ターンの出来る上級者ですから、昨日の成果でさらに皆伸び伸びとスキーを楽しんで滑ります。
さて、昼休みに入ったゲレンデ上のレストランは、何処の国のスキー場かと思うほど、客の８０〜９０％が外国人でした。話してみると、ほとんどがオーストラリア人でしたがフランス人などヨーロッパからのスキーヤーもいました。赤倉は古いペンションや旅館を外人が買い取り、改築してネットで客を募集している為、ニセコのように外国人が多いのだそうです。
２日目は講習は無く、楽しく滑る自由滑降でしたが、全員が見える範囲で一緒に滑ります。この雪質は地元のＫ氏も絶賛する雪質です。ついつい頑張って午後３時過ぎままで滑り続け、大満足のスキー日でした。
この日、何人かが帰宅し、残りのメンバーで今日も夕食前から酒盛りが始まります。女性一人になったＴさんを誘いに行きますがなかなか温泉から戻りません。誰かが女湯を覗きに行かなければならないかと心配した頃、やっと現れました。今日も美味しい食事と、アフター・スキーの飲み会をしてると、また金子さんから夜１０時からのお誘いがあり、フロントラウンジで金子さんの若い時の瘤を攻める凄いビデオを観せて貰いながら楽しい会話は夜遅くまで続きました。
その場で金子さんから予定に無かった「明日の朝、もう一度皆さんの滑りをチャックさせて下さい」との嬉しい申し入れ。
３日目も夜中に２０ｃｍ位の積雪がありました。荷物をまとめて車に積み、ゲレンデに出ると雪が激しく降っていますが、ふわふわの滑り易い軽い雪です。１０時から金子さんと合流して１時間くらい滑りながらアドバイスを受け、自分の滑りをチャックします。
今日は最終日で、滑るのは午前中だけ。用の有るＨ氏と、地元のＫ氏は仕事の為、昼ご飯を食べずに一足先に別れます。残りの我々も下まで見送り、ゲレンデの隣にある蕎麦屋さんに入り昼食を食べてからもう２本滑ってあがりました。
我々も年齢のサバ読みの出来ない全員同級生のシニアスキーヤーですから、３日間滑るのはかなりの重運動でした。それでも雪がいいと気持ち良く滑れるので、ついつい年甲斐もなく頑張ってしまいます。それほど楽しいスキーでした。
今後も、このような機会を続けていこうと約束して雪の中で解散しまた。赤倉は私の知る４０数年前より、急斜面が削られ、ゲレンデが広くなり、中級斜面を中心にしたコース造りになっていました。全体に滑り易いコースで、これなら高齢になっても滑れるかな？と思いました。
帰り道は視界の悪くなる大雪で、私は「帰りに寄ってコーヒーでもどうぞ」と言ってくれていた地元のＫ氏のオフィスに寄り、コーヒーを頂いてから高田の実家に帰りました。そして、翌日新潟市に戻ると、その翌日から３日間連日、東京で同級会と、旧友との会食でした。
同級生達の優しさが心地よく、嬉しい仲間でした。そしてスキーは何処で滑っても楽しい！
