The Last Christmas in Mammoth

私がマンモスで迎える最後のクリスマスです。

日本に永住帰国するにあたり、持って帰りたいスキーを4か月も待って、やっと手に入れた。
「STOCKLI SKIは1本1本スイスで手作りで作ってる実情から、日本に入ってくる本数は僅か!」
と言いますから、まして私のスケール アルファは日本のウエブサイトを観ても去年のモデルがわずかに出て来るくらいで今年はとりわけ出荷が遅くアメリカでも手に入れるのに4か月待ちましたから、日本にはおそらくほんの数本しか入っていないでしょう。軽くて、深雪から、硬い雪、春の雪まで、あらゆる状態でのショート・ターンに評判が良く、日本の湿った雪にも良いはずです。

クリスマスの休暇プラス一日休みを取って、22日昼過ぎの早い時間にサンタ・モニカを出発。平日の昼間なので、道路は混んでいなくて、雨上がりの澄んだ空気の風景を見ながら快適なドライブ。途中のロンパインでガスをいれて、何時もガスステーションの傍らにいる脚の短い変わったヤギを観察。なかなか愛嬌のある奴です。

後ろはアメリカ本土最高峰マウント・ウイトニー

脚、みじか〜

荷物を降ろして、街に出てピザの夕食


前回寄ってなかなか気にいたピザやさんです。
帰りにキャニオンロッジによって、雪質のチャック。
天気予報では今夜から雪の予報ですが、雲の無い空は星がでて、今のところ雪の降る気配は無い。やはりクリスマス前にもうひと降り欲しいところ。

予報ではクリスマスまでに1m以上の積雪が降るといわれているが、夜中から降るはずが、朝、起きても外は雪になっていない。
でも8時くらいから降り始めた。本格的に積もる前に車にチェンを付けてしまい、雪の降る中を遅めにゲレンデに向かう。

歩いて行ける一番近いリフト7から乗り、ローラコーストへ。ニュー・スキーの試し乗り。

かなりのカーブスキーでしっかり乗れる感じがするが、スピードが速い。スピードがでるというストックリー・グローブを避けて買ったスキーなので、このスピードはあまり想定していなかった。今日は嵐なので、当然山の上は開いていない。キャニオンロッジのあたりで風を避けて滑る。持ってきた熱燗で長めの昼休み。ニュースキーは深雪には快適。普通のグルームされた緩斜面も快適、しかし急斜面とモーグルはスキーが走り過ぎて付いていくのが大変。オール・マウンテン用のスキーでも、すべてをカバーするのは難しいのでしょうね。


午後までに15cmの積雪。かなり温度が低いので雪は軽い。最後にアクトの凸凹斜面を滑ってみる。何とかこなせたが、スキーのスピードに躰が付いていかない。佐野さんに湧く、老人は初心者の斜面で大人しく滑りましょう。いやいや、まだまだ。でも今日の佐野さんは元気です。

夕方の5時から、4年前に日本に帰国したS何某さんとスカイプ。新潟のスキー場は一度オープンして、また雨で閉鎖したそうだ。毎年ヨーロッパにスキーにいっていたSさんは今季は北海道にいってきたそうだ。ニセコでスキーのはずだが、S氏いわく、今回は北方領土問題解決の為、プーチンの側近であるソチン氏なる名前からして小物と会って談判をしていたとか。相変わらずのキャラクターで安心。来季は一緒にスキーをしたいものです。


24日、イブの朝、夕べ45cmほど積もった新雪と快晴は、私のマンモス最後のクリスマスへの贈り物か。シーズンに何度もないスキー日和。

今日も7番のリフトから初めて、マッコイステーションの周りを中心に滑る。5番リフトも上に行くゴンドラも一番に滑りたいスキーヤーが早くから並んで待っている。佐野さんに「騙されたつもりで、私に付いてきて」といって、案内したてフェースリフトを降りて、5番リフト乗り場の方に下りていく斜面を行く。


下から見た時はまだ荒らされていなかったのが、我々がたどり着いた時には完全に荒らされていた。「ありがとうね」と佐野さんに嫌味を言われるが、だから騙されたつもりでって、言ったでしょう。グルームしてあれば、してあるで、してなければしてないで、佐野さんマンモスのクレーマーですから。でも今日はその佐野さんが称賛する雪質で、何時もなら休憩の時間にもまだ滑っている。


夕食はイタリアンを外食。外気は華氏マイナス5度・摂氏マイナス18度です。
帰りがけに明日食べるクリスマス・ケーキを購入。アメリカのケーキって派手派手で甘い。普段は食べません。でもその中から食べれそうなケーキを買う。これって、毒キノコの中から食用キノコを探すようなもの?

だって、こんなんですよ!

街中のクリスマス・デコレーションを見て、帰宅。

メリークリスマス!
クリスマスの朝。昨夜は3cmほどの積雪で、快晴です。おそらく、長年マンモスに通っていても、めったにないスキー・コンデション。これは正に私の最後のマンモスでのクリスマスへの、クリスマス・プレゼントか?

キュッ、キュッと踏みつけると音のする雪の上を歩いてキャニオンロッジへ。今朝は8番リフトからスタート。今朝は華氏マイナス4度。ずっと気温が低いので、雪質は軽くて申し分ない。

気持ちよく一本滑って16番で5番リフトへ。そして昨日たどり着けなかった我々のベースであるマッコイステーションにバック・パックを置いてスタンプ・アレー、マンボを滑り続ける。ブロードウエイに降りるスノーボード・パークが手つかずのグルーム斜面でいい。佐野さん、今期は「お年寄りに優しいグルームした、シニア・コース」がお気に入り。

気持ちいい雪質で、佐野さんも数年ぶりの気合の入った滑りで、いつもなら休みに入る時間になっても、滑りつづける。しかし、今回のクリスマスの連休は空いている。どこのリフトラインもほとんど待ち時間なしで、ゲレンデも混んでいない。

昼休みに、食堂でワイン、ビール、ワイン、ビールのクリスマス・パーティー・ティー。さらに、シングル・モルツ・スコッチ・ウイスキーのお湯割り。気持ちよく滑り、気持ちよくほろ酔い。最高のクリスマスである。

ミル・カフェで休憩中、ウーリーとサンタに遭遇。クリスマスの思い出に3ショットをいただき。

最後の滑りでキャニオン・ロッジに降りると。少し滑り足りない感。それを見透かしたように、佐野さんから「もう一本8番いく?」と、お誘い。もちろん、もう一本、気持ちよくラスト・ラン。

キャニオンロッジへ

夕食の前にジャグジーに行って茜色の夕暮れを見ながら熱燗でリラックス。夕飯はシャンペンで乾杯して、やはり日本食、あじの開きの焼き魚、おでん。その後、クリスマス・ケーキ。気が付けばこの4日間で二人でかなり飲んでました。飲食、スキーと満悦したマンモスでのクリスマスでした。

何とか食べれそうなケーキでした


月曜は滑らないで
雪山を見ながら帰路につく

ローカルの山も14号線の近くまで、かなり下の方まで白く雪化粧していた。あと何回マンモスで滑る機会があるだろうか?
気を抜かず、今季のスキーを楽しみたい。