ジャパン・フィルム・フェスティバル

今日は5月12日の母の日。
近所のMIYAKO HAYBRID ホテルでジャパン・フィルム・フェスティバルがあた。いくつかの映画の中で新潟の長岡を舞台にした「この空の花・長岡花火物語」を観に行ってきた。上映後、大林宣彦監督の講演がある。

長岡の花火は有名であるが、個人的には見たことがない。長岡は戦災にあって焼け野原になっているが、その戦後の復興のシンボルが3尺玉を含む長岡大花火大会である。

私の母は長岡の女学校を出ている。卒業して実家に帰っていた、8月1日の震災の日、その夜,空襲警報が出て、そのころ数少ない電話のあった母の実家に連絡が入り、母はその連絡に指定された所に伝えに行ったそうだ。その夜、長岡方面からはドーン、ドーンという爆発の音と、空が明るく見え、恐ろしい夜だったと言う。
女学校で隣に座っていた人や、世話をしてくださった人など、母の知り合いが何人かその夜、亡くなったそうだ。

上映後のトークショーで岡林監督は、長岡の花火には戦災殉難者への慰霊の思いと、戦後の復興祈願、更には近年の中越地震、東日本地震への復興祈願の祈りが込められている。私は芸術家として、映画という形でその当時を知る人達からの若い世代への戦争の悲惨さを見えない部分まで伝えようとした記録映画でもある。と述べられていた。
大林監督は、名の通ったメージャーな監督であるが、この映画は商業用ではなく、いわゆるインディーズ系の映画であり、この映画には平和を祈る長岡市民から寄せられた寄付金が制作費に使われており、方方で自主上映されていると言う。

母からは長岡空襲の事を何度か聞いていたが、今回改めて、戦争が身近な出来事であった母の戦時中の話として、電話して聞いたのでした。