オリンピック + エピソード6

初めからケチのついていた東京オリンピックはコロナ禍での開催に方々から反対意見が寄せられていたが政府、都、IOCの下で7月23日に半ば強引に無観客という前代未聞の形で開会された。賛否両論があったが、開催された以上は日本でなければやれなかったと言われるコロナ禍のオリンピックにしたい。そんな想いで応援し続けた14日間のオリンピックは8月8日に閉会されるまで様々なドラマと感動を生んだ。

 

日本選手の活躍は素晴らしかった。白血病から復帰してきた池江選手の姿、卓球男女水谷・伊藤ペアの息を吞むような攻防、男子団体の橋本選手の個人総合金メダルを決めた鉄棒の演技、もう少しで世界に手が届きそうだったサッカー準決勝のスペイン戦、小さな身体で決勝まで進んだ女子バスケットチーム、オリンピックでなければ観れない感動があった。

開催前には政府は「復興オリンピック」とか、国民の理解を得ようとしたが、誰も納得する人はいなかったと思う。しかしアスリートに罪はなく、多くのオリンピアンがこの状態で日本がオリンピックを開催してくれたことに感謝している。今回の五輪は東京でなければ出来なかったのだと、オリンピアンは口をそろえて言う。そして終わってみれば、スポーツを通してアスリートに、「最後まで諦めない事の大切さ」と「困難に立ち向かう勇気」を見せてもらった。アスリートにも感謝である。これは今後人類がコロナと戦っていく上でも大切な教訓だと思う。

 

以下は新聞、テレビなどの専門家の意見の抜粋です。

開会してから閉会までに国内のコロナ感染者は3倍となり、閉会後も爆発的に感染が広がっている。その原因がすべてオリンピックのせいではないだろうし、タイミングを同じく広がりつつあったデルタ株の感染力の強さにもよる方が大きい。しかしオリンピックによるコロナ離れと気の緩みが起因していることもかなりあると言われている。

 

マスク・手洗いだけでは感染は減らせても防げない。ワクチンの効果は大きく、厚労省によれば接種が済んだ高齢者の場合、死亡率が5分の一に減っている。東京都での60歳以上の入院患者は7割から2割まで減っている。ワクチンを打つことで、自分の命だけでなく、病床のひっ迫を回避し、他の命を救う事が出来る。副反応は体の免疫が働いている証拠であり、ほぼ数日で収まる事をもっと知って欲しい。そして感染者が多いほど、もっと強力な感染力を持って重症度も高くなる新たな変異ウイルスが生まれてくる可能性が高まる。。

 

だんだんと広がりつつあるデルタ株は、まだ正確にはその実態がつかめていない。今迄のアルファ株より確実に感染力が強くなったのはわかっているが、実際何処までなら罹らないのかという線引きは出来ていない。ソーシャルデスタンスの距離を2mにすれば罹らないのか?それも狭い日本では不可能なことに思える。これからは飲食店だけでなく、ファーストフード店、コンビニ、デパート、スーパー、など、買い物での密状態で感染する可能性が高いと警告されている。そして、私も今までに方々で見ていた屋外での多人数によるBBQや、外飲みは感染源と特定されている。

 

従来のウイルスでは感染しなかったケースでも感染するようになってきているということか。ワクチンで本人の重症化や発症予防だけでなく、周りに感染を拡げない効果がある。私が6月に受けたワクチンの効力がいつまで続くかはデーターがなくてまだ正確には分かっていない。正体がわからなければ、最大限の防御を続けるのが自分の身を守る手段である。

 

自粛要請だけでは効果に限度がある。これかもワクチン不足が続き、ラムダ株などさらなる変異株が入ってくればコロナウイルスから身を守る武器を持たない戦いはまだまだ続く。ワクチンが一番感染防止効果があるが、さらなる換気の徹底、マスクを隙間なくする、手洗いをもっと徹底させる、重症化の予防が期待できる抗体カクテルの投与を一般的にするなどが当面出来る事。そして3回目のワクチンと、治療薬の開発を待つ。個人個人が諦めることなく戦いつ続ければ必ずやコロナに打ち勝つ時が来ると信ずる。

 

エピソード 6

その頃、LA(日本ではロスと言うようだがアメリカではエルエーです)では20ドル紙幣を別に用意しておいて、強盗に会ったら大人しく20ドル紙幣を渡せ、と言われていた。

拳銃を向けられた経験をしたのはハリウッドに住んでいた時。アパートで仲間とお酒を飲んでいてお酒が切れて夜の10時近く、近くのリカストアにビールを買いに行った。お店からビールの入った紙袋を抱えて外に出ると、建物の角から拳銃を向けた男が二人。"Do not move ! Freeze!"と、叫ばれた。すっかり強盗のホールドアップかと思ったら、警察の制服を着ているのに気づいて安心したが、すぐに目の前にパトカーが二台ブレーキ音を立てて停まり、更に4人ほどの警官が飛び出して来て、合計拳銃4丁と、ショットガン2丁の銃口が私の方に向けられている。

 

その場で手に持った荷物を降ろしてうつ伏せになるよう言われ、従うと、ボディチェックと荷物を調べられ、無線でやり取りしていたが、すぐに釈放。「なんなんだよ、なにも説明なく」と、怒ったが、「なんか映画の場面みたいだったな」と、強盗でなかったことで後になれば少し余裕。それが銃社会アメリカで私が唯一銃口を向けられた経験であった。

 

若いころはそんなことで警官をあまり良く思わなかった時期もあったが、今ではすっかり体制派となった私は、警官をみれば「あ、お巡りさん、ご苦労様でございます』と、最敬礼、低姿勢である。

自由の国アメリカでは規律を守ったうえでの自由であり、一部では日本以上に厳しい規制がある。公共の場での飲酒は昔から禁止されているし、かなり守られている。

 

80年代初めくらいまでのアメリカでは新年を迎える瞬間、空に向かって拳銃を打つ習慣があり新年になった瞬間からしばらくは拳銃の音が方々から聞こえていた。その後、落下する弾丸で負傷する人が居て、空に向かって銃を打つ行為はカリフォルニアでは不法になった。規則を破れば警官が飛んできて罰せられる。

実際、アメリカ人は家に拳銃を持っている人がどのくらいいるのか?周りに聞いてみたことがあるが結構持っているようだ。しかし拳銃を持っているために身が守れたという話より、拳銃を持っていたために人を傷つけたり、反撃を受けたという話の方が多いのである。拳銃の無い社会の安心感をアメリカ人は知らない。

f:id:skizanmai:20210801102901j:plain

ミーちゃんのお友達

f:id:skizanmai:20210731164502j:plain

猫あるある

f:id:skizanmai:20210726135848j:plain

安心しきったこんな格好