コロナ禍でスキー

年が明けて、全国で新型コロナウイルスの感染が爆発的に増え、医療、経済は崩壊しつつあり、油断ならない状況になって来ている。それでも今の処、新潟県内の上越、下越では他県に比べて感染経路不明のケースは少なく抑えられている。スキー仲間の居る赤倉観光スキー場は例年ならオーストラリアからのスキー客で混雑しているはずが、海外からの客は無く、GoToキャンペーンの中止で国内からの客も少なく、今年はガラガラで苦戦していると言う。

 

地元の友人からも情報を貰い、コロナ禍での感染の可能性を極力減らして、スキーに行くなら、人の行かない今の内にと、赤倉への今季最初で最後になるかも知れない2泊3日のスキー遠征を計画した。参加可能な同窓生の仲間にも声をかけ、最初に予定した1月12、13日は高速道路が閉鎖される大雪となり直前に延期。除雪作業の進んだ一週間後の19、20日に改めて予定する。それでも日曜から降り始めた雪が道路に薄く積もって19日には強風豪雪注意報がでていた。9時半ごろに出ると午前中の下越の高速は凍結していて、走行にはかなりの注意が必要。

 

そして上越ICまで行くと、上越から中郷迄、高速は雪の為通行止めになっていた。指示に従い高速をおりて、バイパスの18号線を使って12時半に赤観の駐車場に到着。駐車場でI君と会い、上でH夫妻と会って金子プロのレッスンに合流。雪は降っているが予報されていたほどの強風も無く、降りたての新雪を3時半まで楽しむ。やはり良い雪に巡り合うには嵐が来なければならない。天候の悪い今日はスキーヤーも少なく、ゲレンデはガラガラで独占状態の贅沢なスキー。

 

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3時半にあがって金甚にチェクイン。泊りで2泊するのは私とH夫妻の3人だけ。明日は日帰りの仲間が3名来てくれる。私は一人部屋使用。苗場、白馬などのスキー場では他県からのスキー客、従業員のコロナ感染により一時休業や、時間制限などをしている。何処のスキー場でも油断は出来ない。私はまず部屋に入ったらドアノブ、水道蛇口、リモコン、トイレなどを一通り自分で再アルコール消毒する。温泉に入った後、窓を少し開け、換気を良くした部屋にH夫妻に来てもらい十分すぎるソーシャルディスタンスをとって乾杯。最近、私が気に入っていて持って来たコンコードワインも飲んでもらう。濃厚な葡萄の味わいのあるワインでつい最近まで知らなかったワイン。夕食は広い食堂に数人しかいない。食後もしっかりと消化器系を内側からもアルコール消毒。外は雪が降り続いているが、明日は晴れる予報。

 

20日は夜の間に30cmほどの積雪。低温だが雪はあがり、雪質も天候も最高のスキー日和のよう。雪をかぶった車を掘り出しゲレンデに向かう。

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昨日の積雪で青空をバックに雪が薄く樹林に張り付いて軽い樹氷状態で、久しぶりに見る素晴らしい雪景色。地元の人は先週の大雪で雪を目の敵にしたくなる長い除雪の戦いだったが、同じ雪でも、今日はスキーヤーにとってはフレンドリーな雪に見える。

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10時にはI君、KK君、Y君が日帰りで参加、今日も午前、午後と定宿金甚のオーナーである元全日本デモンストレーター金子裕之プロのレッスンを受ける。金子さんのレッスンは毎回新鮮なテーマを与えてくれて興味深く挑戦する楽しさがある。今回は正確にテールに体重を乗せる事によりスキー板を滑らせ自然に廻す技術の習得。超緩斜面での体重の掛け方だけでスキーを走らせ左右への切り替えをする練習。外足が谷に向いた時、伸び上がらないでテールのエッジを立てて体重をかけると緩斜面でもスキーが走る。そして中斜面での谷足テールに乗っての大回りパラレル。

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私へのアドバイスは膝をつま先より前に出さない事、身体を起こして腰の位置を同じに、高く保ったまま、外足のテールに体重を乗せてターンに入る事。

SKIMAGAZIN.JP フランス/日本 二元LIVE配信 - 渡辺一樹オフィシャルサイト (cyber-ski.com)

スキーの滑り方は毎年変わる。金子さんはヨーロッパの最新テクニックをいち早く取り入れ、自分なりにこなして一般スキーヤーの我々に伝えてくれる。

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金子さんのレッスン

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安全の為4人乗りのリフトは二人乗りで使用し、レストランではワンテーブルに二人掛けで、密を避け、並んで座る。私は何処でも手の消毒液を見たら使う様にしている。そして抗菌性のある真鍮製のドアオープナーを持ち歩いている。高齢者は重篤化する可能性が高く、後遺症も残り易い。何処まで注意してもこれで充分という事はない。

午後からのレッスンは腰の位置を変えず、谷足に踏み込んでテールを押し付けて回し込む教えを受ける。骨盤を高い位置に保つことで急な状況にも対処できる。更に小回りのターンへ。今はカービングスキーでもテールを滑らせて回転していいと言う。

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目の前でリフト小屋の屋根に積もっていた雪が一気に滑り落ちる。屋根の雪庇の崩壊は、、真下にいて埋まったら窒息死することにもなる雪国では身近にある危険。

地元のKK君が帰りがけに差し入れてくれた限定2000本、熊本産米焼酎古酒を食後に金子さんと憩部屋モンブランで頂く。まろやかに琥珀色に熟成された焼酎らしからぬ、味わいのあるお酒。今日も内臓からアルコール消毒。

 

3日目、シーズンパスを持たない私は午後1時まで滑れる半日券を買って9時半ごろから滑り始める。雲一つない快晴で朝の内は雪質も良い。地元のI君は今日も参加。彼は仲間の中では2番目に近い所に住んでいるが、去年の11月に火事で家を全焼している。仲間からの励ましにスキーを再開し、一番回数滑っているのかと思う。気が落ち込む時こそ大好きなスキーで気分転換出来、スキーを続けていて良かったと思えるのは彼だけではないと思う。仲間が一緒に滑ってくれるのが嬉しい。

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赤倉観光ホテル

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1時に駐車場を出て帰り道にI君と、K君の経営する関山の「シロキヤ」に寄り、駐車場で小型雪上車の上に置かれたコーヒーをいただく。ここから見る妙高は最高に美しい。いつもなら行き帰りに寄る高田の実家は素通りして、帰りは2時間半で帰宅。

 

再び給付金の再支給の可能性が言われているが、貰ってもGoToトラベルに行った人、猫を買った人、もっと必要とする人に優しい有効な税金の使い方があるように思う。飲食店の午後8時までの営業制限、時間制限をしても密状態では意味がない。それよりも人数制限をして、人気店以外にも客が平均して流れるようにした方が感染機会が少なくて経済効果は高い。飲食店への一律一日6万円は平等ではない。今までの売上高とお店の規模により給付金も変えるべき。素人でもわかる政策の一貫性の無さにいら立つ日々。

 

ミーちゃんは大分大きくなって、一人にされるのが嫌で、出かけようとすると脚に両手を回して抱き着いて置いてかないでと訴える姿は堪らない可愛さ。癒しの猫と、癒しのスキー、これ以上感染が広がらない事を祈る。

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もう赤ちゃん猫でない立派な子猫

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 でも甘えん坊