六華会

 

「217日から、2泊3日で妙高で六華会のスキー会が催されるから参加したら」と、お誘いをしてくれたのは高校時代の恩師であるY先生。六華会は地元母校、高田高校のOB会の一つで、主に首都圏在住の運動部OB達が立ち上げた組織である。今はさらに窓口を拡げ、首都圏以外からの入会も求めている。17日、東京方面から来るメンバーを、地元からの参加者が車で妙高高原駅へ迎えに行く。私は高田の実家に前泊して、その列車の着くタイミングに合わせ、市内からY先生の車に先導して頂き、駅に向かう。

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今回の参加者は23名と発表されていたが2名がインフルエンザなどで、欠席。迎える、迎えた方々と駅で挨拶の後、私の車に割り振られた参加者を乗せ、宿の『金型あかくら荘』へ。チェックインは3時からなので、すぐにホテルの着替え室でスキーウエアに着替えて赤倉温泉スキー場側のゲレンデに向かう。

 

六華会には初めての参加であるが、私の歳ではまだまだこの会では若年者であり、50代から85歳までの幅広い年齢層で、知れば知る程、そうそうたるメンバーの方々が居られる。運動部のOBと言う事で地元新潟大学教育学部出身の方が多いと感じた。当然この会には地元に様々なコネクションを持たれる方々が居て、妙高観光・温泉スキー場の3日間の共通券が4500円と言う格安のチケット代であった。初日の半日は主にY先生と、母校の校長をしておられ退職されたYさんと滑る。

 

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Y先生は御年84歳になられる。高校で体操部のコーチとしてお世話になった方で体操部のOBでもある。その年齢でスキーをされること自体すごい事だが、なんと華麗な滑り。観光スキー場の一番上からもスピードを抑えた無駄の無い自然体でペースを乱さずゆっくりとした滑らかなターンで下りて来られる。84歳という年齢でこんな滑りはマンモスでも観た事がない。まさに長年のスキーで行き付いた老練な達人の域の滑りです。

 

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午後からの赤倉温泉スキー場はだんだんと雲が下りて来て、一時はホワイトアウトに近い状態で視界が悪くなって来た。

4時まで滑って、ホテルにチャックインして、温泉へ。一泊で帰る方も居るので、17日の夜は大盛り上がり。

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食事の後、カラオケ、部屋飲みと、夜遅くまで痛飲。私は15年前、声帯の手術をしているので、あまり音域が出なく、もっぱら聞き手専門で失礼しました。f:id:skizanmai:20190217205628j:plain

ここは綺麗なホテルで、4人部屋は広い2部屋とリビングが付いている。私の部屋には他は三年先輩になる18回生が3名、そのうち一人は六華会のY会長。そして体操部の先輩であり会長補佐役のOさん、会計をして下さっているMさん。会の役員は昨年代替わりして、この三方が会を取り仕切ってくださっている。

 

基本、会員は運動部での経験があり、元々厳しくも、優しい先輩方で、後輩の扱いも慣れて居られたと思う。直接指導を受けた恩師、先輩、交際の無かった先輩方も、現役の頃には恐れ多い先輩方であったはずが、卒業後、社会で過ごされた年月でさらに穏かになられ、なんとも皆さん優しく思いやりの有る方々だ事。初参加の私を恐縮なほど気遣ってくださり、有り難い限りです。

 

翌二日目は朝から晴天で宿から見える妙高山が朝日で輝いて居る。9時半前に出発して今日は妙高観光スキー場側から入る。私は日帰りで参加する同期のスキー仲間3名とエートルで待ち合せていた。午前中を、赤倉観光スキー場で滑り、隣り合っている赤倉温泉スキー場側のレストラン・ローラに集合。今回はここで上越タイムスの六華会への取材とインタビューが行われた。

 

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昼食後の自由滑降は私はY先生と共に、同期のスキー仲間と観光スキー場サイドを滑る。この日、日帰りで参加した同期のスキー仲間は来月イタリアにスキー旅行に行くメンバーとダブル。皆、高田高校の出身なので、昼の取材時の集合写真にも入れさせて頂いた。スキー終了の集合時間は4時。温泉サイドに戻り女性陣と集合時間まで滑る。皆さん、なかなか上手い。

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夕食後、気になっていた件をY会長に話す。「実は、上越タイムスの取材中、我々のスキー仲間で来月イタリアに行くと言う話をしてしまいまして、それが六華会の会員が行くと記事に出ると、まだ正式メンバーでもないのに、先輩方に対し出過ぎた話になりやしないかと心配して居ます」と言うと、会長は即座に、「それは良いよ。貴方が六華会に入会してくれれば済む事。メンバーの一部がイタリアにスキーに行くと書かれても事実になるから」との、お答。他の幹事お二人も同じ意見。優しい対応に感謝して安堵する。

 

取材に来られた方に「イタリアから帰ったら写真と話を聞かせて下さい」と言われていたが、幸い翌日の新聞記事ではイタリア行きに関しては触れていなかった。

いずれにせよ、私は六華会への入会はお願いしている。

 

最終日は午前中だけのスキー。同室の会長さん、O先輩と女性陣から一名、今日滑るのは私を入れて4名だけ。Y先生から「貴方の同室者は、この会でも滑る方達だから、一緒に滑れば満足出来ると思うよ」と言われていたが、男性の御二方は71歳とは思えない滑りで、ほとんど止まることなく、どんどん下りて行く。私も付いて行くのがやっとで、写真を撮る余裕もない。

 

11時前に滑りを止めて、宿で荷造りをして駅の近くの「藪蕎麦」で、今回の打ち上げ。運転のある私は飲めなかったが、東京に戻る皆さんは最後まで元気でお酒を飲まれた。最後にY会長から「貴方のスキーは、とても楽しそうに滑るスキーでした」と、感想を頂き、それこそ私が目指して来たスキーなので、とても嬉しい言葉でした。さらに、メンバーの元日本スキー連盟理事でオリンピックモーグルチームの監督であった平井俊雄さんに『スキーを楽しんで』と自著サインされた本を進呈いただいた。

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 駅の改札口まで東京に帰られる方々をお送りして、今回の六華会は終了となった。

この会に初めて参加して、年齢を感じさせないスキーヤーの皆様にお会いし、感銘を受けました。今回のメンバーは女性4名、さらに全体の中の7~8人は80代の先輩方である。立っているも大変な方もいる年齢なのにここに居られる方はスキーが大好きでまだまだ元気にスキーをされている、この違いは何か?やはり若い時に運動に明け暮れし、身体を動かす事の大切さを知り、ずっと運動を継続してこられた賜物かと思う。先輩方とスキーを御一緒させていただき、自分なりにスキーを続ける自信と目標が見えた気がする。

 

有難うございました。皆様、お元気で、またお会いしましょう。

 

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*1:注:日本に帰国以来、ブログ上では日本での個人情報を考慮し、基本的にはお名前はイニシャルを使用しておりますのでご理解下さい。公的な肩書や、商売で名前を出しても差し支えなさそうな方は私なりに判断させて頂いてます